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ALSOK、工場やプラントなどの制御システムにも対応したネットワーク診断サービスを提供開始

 綜合警備保障株式会社(以下、ALSOK)は22日、工場やプラントなどの制御システムにも対応し、ネットワーク内部に侵入したウイルスやセキュリティホールになり得るリスクの高い通信の有無を診断する「情報セキュリティ診断サービス」の提供を開始した。

 情報セキュリティ診断サービスは、アズビルセキュリティフライデー株式会社が開発したネットワーク監視ソフト「VISUACT-X」を活用して、顧客のネットワーク内の通信を診断するサービス。診断にあたり、対象のネットワークに監視用端末を設置して、一定期間通信のモニタリングを行い、検出された不審な通信を分析の上、レポートにまとめて報告する。

 監視用PCは、ネットワークを流れるデータのコピーを受信するため、ネットワーク側にデータを送信することがなく、ネットワークに影響なく診断をすることが可能。制御システムなど、ウイルス対策ソフトの導入が困難なシステムでも容易に利用できる。

 システムの状態を把握するスポット型のサービスとしての提供となるため、常時監視が必要なサービスに比べ、価格を抑えて利用が可能。また、ウイルス感染が疑われる通信や、ウイルス感染の原因となる欠陥(脆弱性)の存在を示す通信の有無までを調べる無料お試し診断や、常時自社で監視したいという顧客向けのシステムも用意する。

 サービスの提供先は、工場やプラントをはじめとする制御システム、一般企業のイントラネットなど。提供価格は、お試し診断は無償。詳細なレポートを提出する診断は有償となり、調査対象範囲などにより価格は異なる。参考価格例は、センサー1台設置、2週間程度の調査期間の場合で100万円。また、診断システム(VISUACT-X)の販売も行う。

 ALSOKでは、1年間で40件、さらに対策としての監視カメラなどの物理セキュリティ販売を含め、1億円の売上を目指す。