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日立、USBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントの発生を防止するUSB管理ソリューション「NX UsbMonitor」のラインアップを強化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は4日、制御システムでのUSBメモリの不正使用によるセキュリティインシデントの発生を防止するUSB管理ソリューション「NX UsbMonitor」のラインアップを強化し、USBの不正接続を統合管理するソフトウェア「NX UsbMonitor/Manager」と、省スペース化を実現した小型のUSB接続管理装置の販売を開始した。

 NX UsbMonitorは、OSに依存せず、物理的に取り付けるだけで不正なUSBメモリの接続を遮断できる、USB接続管理装置および管理ソフトウェアで構成されるUSBセキュリティ対策ソリューション。

 今回、従来のスタンドアローン型のUSB接続管理に加え、広範囲にわたって管理が求められる大規模制御システム向けに、USB接続管理装置の稼働状況や、未登録のUSBメモリの使用履歴などをネットワーク経由で統合管理できるNX UsbMonitor/Managerを新たに製品化した。

 NX UsbMonitor/Managerは、従来、USB接続管理装置ごとに対応が必要だった、USBメモリの接続可否を判断するホワイトリストの登録・更新や、接続ログの収集・蓄積・管理をネットワーク経由で一元化できるソフトウェア。制御システムの現場で広範囲にわたって多数設置されている装置群を統合管理することで、運用工数を大幅に削減するほか、ホワイトリストに未登録のUSBメモリが接続された時刻や場所、その固体情報をリアルタイムに確認でき、影響範囲を特定するなど、インシデント発生時の迅速な対応を支援する。

「NX UsbMonitor/Manager」概要図

 また、USB接続管理装置については、従来の4ポート型モデル比で約50%の省スペース化を実現した1ポート型モデルをラインアップに追加し、必要最小限のUSBポートにのみ対策が必要な場合や、設置スペースが限られている場合などのニーズに対応した。

USB接続管理装置 小型化モデル外観

 製品の価格はいずれも個別見積もり。提供開始日は12月20日。日立では、今回のソリューションのほか、外部からの不正なアクセスから企業内のネットワークを切り離す「NX NetMonitor」や、片方向の通信を物理的に遮断し、不正なアクセスを防止する「NX Oneway-Bridge」など、既存の各種制御システム向けセキュリティ対策製品と組み合わせ、制御システム全体におけるさらなるセキュリティ強化や、重要インフラの安定稼働に貢献していくとしている。

 また、ソリューションについては、日立が10月18日~19日に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」の「SECURITY」カテゴリーで紹介する。