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富士通AEとFMIC、AIを活用した会議改革ソリューションの実証実験を開始

 株式会社富士通アドバンストエンジニアリング(以下、富士通AE)と株式会社フューチャーマネジメントアンドイノベーションコンサルティング(以下、FMIC)は2日、イノベーティブな組織作りを支援し、働き方改革を促進するAI会議改革ソリューションの実証実験を開始した。

 富士通AEは、2018年6月に部門間のコミュニケーションや各社員の働き方特性を可視化し、生産性・創造性向上につながる働きやすい職場作りを支援する「ロケーションプラットフォーム EXBOARD for Office」を販売開始し、オフィスの働き方改革を提案している。

 FMICは、企業の戦略立案・実行プロジェクトにおいて、効果的な創発ワークショップやコラボレーションコーチング手法の開発・実践を行ってきており、現在までに200社以上の企業で導入・活用されている。

 両社は、企業活動において1日の業務で大きな割合を占める「会議」「ミーティング」に着目し、限られた就業時間を有意義に活用する「知的生産性の高い会議・ミーティング」が働き方改革および企業改革に不可欠なポイントであると考え、共同で検討を開始した。

 実証実験の実施期間は10月2日~12月28日。実施場所は、FMIC未来はじめ研究所が主催するセミオープン型の新事業研究会「F-Lab」参加企業のモデル職場やモデルワークショップ。

 実証実験では、富士通AEのAIやIoT技術の知見により「いつ、誰が、どのような姿勢・表情で、何を発言したのか」など、会議出席者の言動や全体的な雰囲気をデジタル化し、会議の知的生産性を分析する。会議出席者や全体の状況を画像、音声、会議室の環境をセンシングし、AIを用いてパラメータ化。AIにより、会議状態を「共創(Co-creation)」「共鳴(Collaboration)」「共感(Discussion)」「共有(Sharing)」「内職・伝達(Partition)」の5つのカテゴリーに分類する。

 さらに、その分析結果の妥当性を、FMICの会議メソッドによる改善手法と成果分析などで比較検証を実施し、運用法やツールの使いやすさを検証する。

 両社は、今回の実証実験を通じて、AI会議改革ソリューションの有効性を検証し、イノベーティブな組織づくりを支援するサービスの創出を目指し、AI会議改革ソリューションの2018年度のサービス開始に向けて共同で進めていくとしている。