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東京エレクトロンデバイス、BLEデバイスの同時接続とセンサー情報の見える化を簡単に実現する「Cassia BLTキット for Azure」を発売

 東京エレクトロンデバイス株式会社は2日、長距離Bluetooth Low Energy(BLE)通信、複数BLEデバイスの同時接続とセンサー情報の見える化を実現する「Cassia BLT(Bluetooth Long range IoT)キット for Azure」の販売を開始した。

 Cassia BLT キット for Azureは、BLEデバイスのマルチセンサー情報を、Bluetoothルーター、インターネット経由でMicrosoft Azureに収集・可視化できるIoTシステム構築キット。

「Cassia BLTキット for Azure」のイメージ

 Bluetooth通信をIoTに活用する場合、通信距離が短く、一対一でしか通信ができないこと、クラウドサービス利用の際の足掛かりとしてスマートフォンやタブレットしか選択できなかったことなどから、多くの機器と通信するIoTシステムの構築には制約があるという課題があった。

 キットに含まれるCassia NetworksのBluetoothルーター「E1000」は、見通しの良いところで最大300メートル離れたBLEデバイスとの通信が可能で、1台のBluetoothルーターで最大40個のBLEデバイスの同時接続に対応し、クラウドに接続する際の通信距離や接続台数の制約を緩和する。さらに、Cassia NetworksのIoTアクセスコントローラーを活用することで、複数のBluetoothルーターと接続されたBLEデバイスの一元管理を可能にする。

 また、このキット専用に開発したMicrosoft AzureのIoT Hubダイレクトメソッドを利用したWindowsアプリケーション「Cassia Router Manager」により、BluetoothルーターのIoT Hubとの接続初期設定、BLEデバイスの追加登録、削除、個々のセンサー情報の送信間隔設定などをGUIで設定できる。

 これらの特徴により、BLEデバイスのセンサー情報を見える化するIoTシステムの構築を低コスト、低消費電力で実現する。

 Cassia BLT キット for Azureの価格は9万9800円(税別)。キットには、温度、湿度、圧力、加速度、ジャイロ、磁力、光センサーを備えるTexas Instrumentsのマルチセンサータグ(CC2650STK)が付属。Microsoft Azureの利用料金2万円分も含まれ、アカウント作成後すぐに利用できる。また、システムを簡単に構築できる手順書も付属する。