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NTTデータ、制御系システム向けの脅威分析サービスを提供へ

イエラエセキュリティ、神戸デジタル・ラボとの協業で

 株式会社NTTデータは27日、制御系システム向け脅威分析サービスを提供するため、株式会社イエラエセキュリティおよび株式会社神戸デジタル・ラボと協業すると発表した。NTTデータでは、2018年度中のサービスの開始を目指している。

 この脅威分析サービスは、製造やインフラ事業者が持つ、プラント制御や製造ライン管理のような制御系システムへ疑似攻撃を試み、侵入経路や攻撃プロセス、それにより引き起こされる被害状況などをレポートとして提供するもの。

 イエラエセキュリティ、神戸デジタル・ラボに在籍する技術者が、攻撃者と同じ目線で制御系システムへの攻撃を実施し、その過程で得られた情報も活用しながら、検証対象システムにおける侵入経路を動的に探索する。

 またこのサービスでは、脆弱性に対処するためのコンサルティングやシステム構築についても、トータルなサービスとして提供。NTTデータが、ユーザー企業による検証計画の策定や攻撃シナリオの設計を支援するほか、攻撃プロセスや得られた結果をレポートとして提供するとともに、コンサルティングからシステム構築まで、セキュリティ強化のための一元的なサポートを行うとした。

 同社では、対策コンサルティング、システム構築などすべてを含めた2020年度末までの売り上げとして、170億円を目標としている。

脅威分析サービスの流れ