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ソフトバンク、シンクロノス、TBCASoftの3社、RCSとブロックチェーンを活用したモバイルペイメントサービスの実証を共同で実施
2018年9月13日 06:00
ソフトバンク株式会社、米Synchronoss Technologies(以下、シンクロノス)、米TBCASoftの3社は12日、メッセージサービスの国際標準規格であるRCS(Rich Communication Services)と、TBCASoftのブロックチェーン技術を活用した新しいモバイルペイメントサービスのPoC(Proof of Concept、概念実証)を実施したと発表した。
シンクロノスは、SMSとEメール、RCSの機能をカバーするマルチチャンネルコミュニケーションプラットフォームを日本市場へ導入し、今年初めに商用化された。また、TBCASoftは、ブロックチェーンコンソーシアムの「Carrier Blockchain Study Group(CBSG)」において、ソフトバンクなどの通信キャリアと協力して、ブロックチェーン技術を活用した、通信キャリア間でグローバル規模でのモバイル決済ができるキャリア間決済プラットフォーム(CCPS:Cross Carrier Payment Service)の提供を目指している。
今回実施した、RCSとブロックチェーンを活用したPoCでは、ユーザーがモバイル端末を使い、店舗などで決済を行うことに成功した。これにより、たとえば日本のユーザーが米国を旅行中、ソフトバンクとシンクロノスが提供するRCSプラットフォームを使って、メール送信と同じような簡単な操作で、米ドルでの支払いが可能になる。
メッセージサービスの国際標準であるRCSは、支払いのような用途でも活用でき、また、CCPSのブロックチェーンのAPIは高い汎用性を持つ。これにより、受信者側がRCSのアプリでも、SMSやEメールなど従来のメッセージサービスを使っている場合でも、また国内・国際間いずれの取引でも、RCSのウォレットアプリを通してP2Pの送金が可能になるという。
ソフトバンク、シンクロノスおよびTBCASoftは、9月12日~14日に開催される「Mobile World Congress America」で、今回のPoCの成果を披露する予定としている。