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CompTIA、学校機関に対するプロフェッショナルなセキュリティ人材育成の支援を強化

アクセンチュア、シマンテック、日本マイクロソフト、Planetway Corporationと連携

 CompTIA日本支局は4日、セキュリティ分野の人材不足を解決するため、CompTIAが提供する「CompTIAスカラーシップ・プログラム」を活用し、9月よりアクセンチュア株式会社、株式会社シマンテック、日本マイクロソフト株式会社、Planetway Corporationと連携し、学生に対するセキュリティ人材育成の支援を強化すると発表した。

 CompTIAでは、学生のITスキル育成支援として、学校機関や非営利/政府系のトレーニング機関を対象としたプログラム「CAPP Academy Program」を無償で提供しており、2018年5月からは、学校機関と産業界との連携を強化する「CompTIAスカラーシップ・プログラム」の提供を開始している。

 一方、近年の学校機関の情報セキュリティ教育においては、最新のハードウェア、ソフトウェア、ノウハウなどに触れる機会は整備されていているが、体系的、継続的に情報セキュリティ人材を輩出できる仕組みについては欠如しているのが現状だと説明。CompTIAではこうしたギャップ解消に取り組んでおり、学生が変化の激しい情報セキュリティ分野の最新動向に的確に対応できるよう、学校機関と外部組織との連携を積極的に活用できる体制を作りたいと考えていたという。

 CompTIAでは、「国策だけでのセキュリティ人材不足への対応は、スピード感や育成する人材数への対応が困難であり、民間でも対応可能な施策を実施すべき」という考えと、「将来を担うセキュリティ人材として、学生に適切なセキュリティスキルを身に着けてもらいたい」という各社の思惑が一致したとして、共同でセキュリティエンジニアを目指す学生への支援を行う。

 連携では、2018年7月以降、全国57校の高等専門学校を中心に、CAPP Academyに登録をしている約150校の大学、専門学校の希望する学校に対して、支援を行っていく。この取り組みを通して、2018年度は約500人に対してセキュリティスキル育成に取り組んでいく予定としている。

 高等専門学校では、「情報セキュリティ人材育成事業(K-SEC)」プロジェクトを通したセキュリティ人材の輩出が目標とされており、今回の取り組みでは、K-SECプロジェクトに対しても支援を行っていく。また、セキュリティスキルの育成だけではなく、学生の就業意識の向上や産業界への理解を深める活動なども並行して行っていく予定としている。