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NTTセキュリティ、Symantecのクラウド型セキュリティサービスを組み込んだ高度分析サービスを提供

 NTTセキュリティ株式会社は4日、米Symantecと4月に締結した戦略パートナーシップの一貫として、Symantecのクラウド型ウェブセキュリティサービス(Cloud Web Security Service、以下 WSS)を組み込んだ高度分析サービスを提供すると発表した。

 サービスでは、通常のWSS機能に加え、脅威分析に有用な脅威情報レーティング機能と、セキュリティ運用管理に有用なエージェント機能を標準装備。WSSログと、プロキシーやファイアウォール、IPS/IDSなど顧客が利用するオンプレミスのセキュリティ装置のログとの相関分析により、さらなる高度なサイバー脅威の検知にも対応する。

 日本では先行して7月に特定ユーザー向けにサービスを試行提供開始しており、今回、NTTセキュリティが各地に展開するサイバー脅威グローバル分析プラットフォームに組み込むことで、グローバルで均質なサービスの提供が可能になった。

 NTTセキュリティでは、クラウド型セキュリティサービスは、分散する拠点やモバイルユーザに対し、同一のセキュリティポリシーによる安全なインターネットアクセス環境を容易かつ短期間に準備できるなどの利点があり、顧客の国内外の経営統合、グローバル規模の組織再編およびデジタルトランスフォーメーションなどによるICT環境の変化に柔軟かつ迅速に高度なセキュリティ対策を実現できることから、導入が進んでいると説明。

 提供を開始する高度分析サービスを利用することで、クラウド型サービスによる利便性に加え、NTTセキュリティが独自に収集・抽出する脅威情報、独自開発のSIEM(Security Information & Event Management)プラットフォームおよび高度アナリストによるリアルタイム脅威検知・遮断を受けられるようになり、TCOを削減しつつセキュリティ対応能力の強化を図ることができるとしている。

 NTTセキュリティでは、クラウド型サンドボックスやCASBなど、Symantecのサービス活用を含む最先端のセキュリティソリューション提供のための開発を引き続き進め、今年度内に順次提供を開始するとしている。