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SCSK、RADIUS認証・DHCPアプライアンスサーバー「RADIUS GUARD S」で最大30万件の端末アカウント管理に拡張した新バージョンを販売

 SCSK株式会社は4日、従来の1.5倍となる最大30万件の端末アカウント管理に拡張したRADIUS認証・DHCPアプライアンスサーバー「RADIUS GUARD S」の最新バージョンを販売開始した。

 RADIUS GUARD Sは、大規模な認証アカウントの管理に必要な運用機能を網羅した、1Uハーフサイズの認証アプライアンス。ID/パスワードによる個人認証に加え、証明書による端末認証もサポートし、複数要素の同時チェックによるアクセスコントロールなどの認証基盤としての機能だけでなく、管理者の負担を軽減する機能の実装により、セキュアな認証の仕組みを構築できる。

 最新バージョンでは、有線LAN環境における「不正接続端末の社内資産への接続を遮断したい」というニーズが高まる一方、有線LAN環境の大規模化が進み、これまでの20万件のアカウント管理機能だけでは収容しきれないケースも発生していることを受け、最大30万件までの端末アカウントが収容できるよう管理台数を拡張し、大規模なMACアドレス認証の導入を可能とした。

 アカウントの管理機能についても強化し、アカウントをディレクトリ単位で管理することで、登録数の多い運用における管理を容易化。一括登録機能の強化により、登録時の負担を軽減する。また、定期インポート機能により、日々の差分反映が自動化可能なほか、既存の資産管理ソフトやデータベースから抽出されたMACアドレス一覧を取り組むことで、登録・削除の更新管理の自動化も実現。ディレクトリ単位で定義可能な自動削除機能により、未使用端末の棚卸しの自動化にも対応する。

 RADIUSクライアント数の多い環境についても、最大1万エントリまで登録可能で、大規模な認証環境に対応。登録エントリはサブネット指定も可能なため、1万台を超える環境や、RADIUSクライアントが頻繁に増減する環境での負荷を軽減する。また、サブネット指定でのRADIUSクライアントにも登録し、認証ログはRADIUSクライアント単位に識別可能となるよう任意編集機能を追加した。

 RADIUS GUARD S本体(30万アカウントモデル)の価格はオープン。SCSKでは、2020年3月期までに、RADIUS GUARDシリーズ全体で10億円(ソフトウェア保守、各種導入サービスも含む)の販売を目指す。