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国内BDAテクノロジー/サービス市場はITサービスがけん引、2022年には1兆5600億円規模に

~IDC Japan調査・予測

 IDC Japan株式会社は28日、国内BDA(Big Data and Analytics)テクノロジー/サービス市場について、2017年の分析と2018年~2022年の予測を発表した。それによると、2017年の同市場は、前年比8.9%増の8848億8900万円。また年間平均成長率(CAGR)は12.0%、2022年の規模は1兆5617億3100万円とIDCでは予測している。

 IDCでは、BDAテクノロジー/ソフトウェア市場を、インフラストラクチャ、ソフトウェア、サービスの3つの市場セグメントに分類し、市場規模予測を行っているが、現在、以前から進んでいたパブリッククラウドの活用に弾みがついており、PaaSサービスの売上を計上するBDAソフトウェア市場や、ITサービスを計上するBDAサービスの市場に好影響を与えているという。

 また今後の市場成長は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた意思決定中心型のアプリケーション開発がけん引するとのこと。IDCでは、DXのためのアプリケーション基盤のアーキテクチャとして、データマネジメント/ガバナンス、分析/AI/自動化などのBDAテクノロジー(インテリジェントコア)を中核に据えるDXプラットフォームを提唱しており、企業におけるDXの推進がBDAテクノロジーの活用に直結すると予測しているが、DXアプリケーションの開発は企業個別のビジネスモデルに適合するように個別開発となるため、BDAテクノロジーを活用するためのITサービスの成長に、大きなアップサイドが期待できると指摘している。

国内BDAテクノロジー/サービス市場 2017年の実績と2018年~2022年の予測(出典:IDC Japan)