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ユニアデックス、日系グローバル企業向けIT運用アウトソーシングサービスを強化

 ユニアデックス株式会社は9日、日系グローバル企業に向けたIT運用アウトソーシングサービス「グローバルITアウトソーシング運用サービス・デジタルワークプレースサービス」の提供を開始した。

 ユニアデックスでは、2015年から米Unisysと連携し、グローバルビジネスを展開する日本企業に向けて、「グローバルITアウトソーシング運用サービス・エンドユーザー向けサービス」を提供している。このサービスに、AIやARなどのデジタル技術が新たに実装し、サービス名も改称した。

 サービスは、AIを活用した効率的なIT運用と強固なセキュリティを兼ね備えた「デジタルサポートセンター」と、ARなどのデジタルツールと熟練された技術員の手による「フィールドエンジニアサービス」を組み合わせて提供。世界約100カ国に対し、ユニアデックスのサービスデリバリーコーディネーター(SDC)の一元管理の元、24時間365日提供する。

 デジタルサポートセンターは、電話、ウェブ、メール、チャットなど多様な受付体制でいつでも問い合わせが可能。また、人の介在なしに、仮想エージェント(IVA)とチャットボットでのやりとりが可能で、仮想エージェントはAIのナレッジの蓄積から適切な回答を導き出す。また、AIがさまざまな情報を収集し、機器の障害を予測するとともに、自動可された修復プロセスの利用により迅速な解決を可能とする。

 フィールドエンジニアサービスは、いつでも気軽に保守サービスを利用可能で、Techカフェ(保守員常駐デスク)でいつでも機器の修理依頼が可能。マウスやキーボードなどを手軽に入手できるITデバイス自動販売機も用意する。保守対応については、スマートデバイスから技術員の到着情報を確認可能。また、ARの活用により、モバイル端末上で関連情報を共有し、どの技術員でも正確・迅速な保守対応を可能とする。

 サービスは、日系グローバル企業の海外グループ会社に向け、日本本社との契約・意向に基づきサービス提供を行う。国内・国外に関わらずIT統制を実現したいニーズを満たすために、先行して提供している国内向けITアウトソーシングサービスとの連携により、最適なIT統制の実現を支援していくとしている。

 ユニアデックスは今後、日系グローバル企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するため、サービスの販売を強化するとともに、ハイブリッドクラウド環境の構築サービス、コンサルティングを含むセキュリティーソリューション、IT運用の最適化を実現する先進的な分析サービスにも注力し、グローバル規模の総合的なITアウトソーシングビジネスを提供するとしている。