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富士通、IoTスマートメーター「特定データ収集サービス」を提供
2018年7月4日 12:50
富士通株式会社は4日、ビル・テナント管理事業者などの電力一括受電業者向けに、スマートメーターの導入から検針データ収集、電力使用量の見える化までをワンストップで行うスマートメーターネットワークソリューション「FUJITSU Intelligent Society Solution 特定データ収集サービス」を発表した。提供開始は8月上旬。
サービスは、従来目視で行っていた機械式メーターの検針業務をスマートメーターで代替し、電力使用量のデータをビルのフロアやスマートメーターの機器ごとに30分単位で収集・可視化するもの。
従来人手で行っていた機械式メーターをスマートメーターに代替することで、電力使用量のデータを自動収集でき、ビルのフロアやテナントごとに電力使用量を正確に把握できるため、時間帯別の料金計算なども容易に行えるようになる。
富士通では、スマートメーターの導入から、検針データの収集、電力使用量の見える化までをワンストップで提供。ネットワーク設定や運用保守も含めトータルで提供するため、トラブル発生時に障害を迅速に切り分けて早期に復旧できる。
エネルギーマネジメントに必要な精緻なデータをクラウド上に蓄積でき、データを活用することで、空調利用が増える日中のピーク電力使用量を抑えるような対策をテナント入居者に提案するなど電力使用量を平準化し、節電につなげることが可能。一般家庭が各々エネルギーマネジメントを行う際に必須となる特小920MHz無線によるBルート通信機能を搭載し、マンション内の各家庭単位でHEMS機器による使用電力の見える化にも対応する。
スマートメーターには、独自開発のLTE通信モジュールを搭載し、通信方式には1:N無線方式を採用したことで、スマートメーターを集約する装置や設置に伴う工事が不要なため、1台から段階的に導入が可能。スマートメーターの通信回線もサービスに含んでおり、顧客側は回線契約不要で利用できる。
サービスの価格(税別)は、初期費用が100万円から、月額費用が7万円から。富士通では、サービスをガスや水道分野にも展開し、ライフラインにおけるIoT化を推進するとしている。