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CTCなど9社、仮想環境での「SAP HANA」の可用性を共同検証

基幹系特化型クラウド「CUVICmc2」を使用したクラウド型のDR環境も検証

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は2日、SAPジャパン株式会社、シスコシステムズ合同会社、ヴイエムウェア株式会社、EMCジャパン株式会社、サイオステクノロジー株式会社、Commvault Systems Japan株式会社、株式会社クニエ、SUSE Japan(ノベル株式会社)の8社と共同で、仮想環境におけるインメモリデータベース「SAP HANA」の可用性の向上とDR(ディザスタリカバリ)、データバックアップに関する検証結果を公表した。

 SAP HANAは、データベースのトランザクション処理と分析処理を担うインメモリ型のミドルウェア。検証では、インメモリ型という特殊性に基づき、仮想化環境でのSAP HANAの冗長化とDR構成、データのバックアップについてベストプラクティスを策定した。

 検証は、SAPジャパンの協同開発検証センター「CO-Innovation Lab Tokyo」で実施し、仮想環境として「SAP HANA on VMware vSphere 6.5」と、DR検証にCTCの基幹系特化型クラウド「CUVICmc2」を使用した。

 検証の結果、SAP HANAの冗長化については、HAクラスタソフトとSAP HANA System Replicationを組み合せることで、高い可用性が得られることを確認。SAP HANAのクラウドベースのDRについて、復旧時間を短縮する場合はSAP HANA System Replication、コストを抑える場合はホットスタンバイのDRが可能なサードパーティ製バックアップソフトが適していることを確認した。

 また、SAP HANAのデータバックアップについて、SAP HANA標準バックアップの機能が短時間でバックアップを取得できるという点、重複排除の機能を持つサードパーティ製バックアップソフトを使用すればバックアップデータの削減ができる点を確認したという。