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日商エレがBPO運用管理ソリューションを提供、適正な人員配置でBPO業務の効率化を支援

 日商エレクトロニクス株式会社(以下、日商エレ)は26日、BPO運用管理システム「Baton Pass」を同日より販売開始すると発表した。

 Baton Passは、業務の進ちょく管理、スタッフの労務管理、案件ごとの採算管理といったBPO事業の課題解決を支援する運用管理ソフト。工程およびスタッフの処理量や処理時間を見える化し、案件ごとの人件費を算出できるため、より適正な人員配置でBPO業務を効率化できるという。

 このうち進ちょく管理については、スタッフがQRコードをタブレットで読ませ、各工程の開始と終了を登録する仕組みを提供。仕分けなどシステム化されない手作業であっても、管理者が各工程の進ちょくをリアルタイムで確認して、「どの処理に」「どのくらいの時間がかかっているのか」を把握できるようにするという。

 また、属人化しがちな人員配置については、各工程に定めたスキルレベルや処理予想時間といった条件に合わせ、Baton Passがシミュレーションを行ってくれる。この結果を必要に応じて管理者が調整し、勤務シフトを完成させることが可能。案件やスタッフの稼働実績はExcelに出力でき、Baton Passに登録している工程処理予想時間やスタッフのスキル情報を実態に近づけることで、より適正な人員配置シミュレーションを行えるとした。

 3つ目の採算についても、案件ごとに予測される受注件数と単価、原価を登録することにより、事前にシミュレーションを実行可能。案件の採算実績は、シミュレーション値と実績値が表とグラフの形で出力されるため、不採算案件の効率化に役立てられるとしている。

 価格は、基本構成(1データベース+同時アクセス10ライセンス)が600万円、年間保守料が90万円。追加クライアントライセンスは1ライセンスあたり10万円、年間保守料が同1万5000円となる。

 日商エレでは、ワークフローシステム、スキャナー、AI-OCR、エントリーシステムといったBPO事業に必要な製品ラインアップにBaton Passを追加し、BPO事業者や金融機関バックオフィス向けに訴求していく考えだ。