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NTT都市開発ビルサービスとNTTテクノクロス、建物の利用実態を把握し改善を支援するサービス

 エヌ・ティ・ティ都市開発ビルサービス株式会社(以下、NTT都市開発ビルサービス)とNTTテクノクロス株式会社は19日、建物管理者向けに、建物の利用実態レポートと改善案作成・運営管理支援を行うサービスを開発し、7月1日よりサービス提供を開始すると発表した。

 建物管理業務ではこれまで、計画立案にあたってデータはあまり利用されておらず、用いられるとしても、機器の制御やエネルギー管理などにとどまってしまっていたという。

 これに対して今回提供されるサービスでは、オフィスビル/商業施設の利用実態の把握にデータ分析を活用する。具体的には、人の流れや混雑時の建物利用状況を把握するために、分析対象に応じてカメラ(画像)、センサーやレーダーなど、最適なデータ収集方法を選択するほか、収集したデータは、建物の専門家であるNTT都市開発ビルサービスと、データ分析に強みを持つNTTテクノクロスが連携して、さまざまな切り口でデータ分析を実施。ビルオーナーも気づかなかった利用実態、課題を洗い出すとした。

 あわせて、オフィスビル/商業施設の利用実態および業務改善につながるレポートを作成し、改善案・運営管理支援を提案するとのこと。分析対象の例としては、共用部における清掃や警備頻度の最適化支援、商業エリアにおける動線把握や混雑時間帯の実態把握、荷さばき場/駐車スペースの最適化支援などを挙げている。

 価格例として、既存の防犯カメラ映像を分析し、1レポートを提出する場合で、1カ所50万円(税別)から。防犯カメラなどの映像がない場合は、ニーズに応じて個別見積もりとなる。

 なお両社では、品川シーズンテラスビルマネジメント株式会社の協力を受け、2018年1月~3月に品川シーズンテラス(東京・港区)のオフィスエリアおよび商業エリアにおいて、実証実験を実施した。

 それによると、両エリアの利用状況を施設から収集した動画を分析することにより、現状を精度高く把握し、共用部の清掃タイミングの最適化、荷さばき場の利用実態を基にした利用者へ注意喚起など、業務改善につながる良好な結果を得られたという。