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日立ソリューションズ、Windowsタブレットで航空機給油作業の効率化を支援するシステム

 株式会社日立ソリューションズは19日、航空機給油作業の効率化を支援するシステムを、6月21日から販売開始すると発表した。タブレット端末に取り込んだフライトスケジュールをもとに、効率的な給油作業を支援するという。

 このシステムは、航空機給油作業のスケジュール管理や実績管理、給油レシート発行といった機能を提供するパッケージ。

 給油作業の実施にあたって給油会社の作業員は、オフィスでタブレット端末へフライトスケジュールをあらかじめダウンロードしておき、給油現場では、端末に表示されたフライトスケジュールをもとに作業を実施する。この際、タブレット端末は給油車両のデジタルメーターとBluetooth経由で接続され、給油メーターがリアルタイムに表示されるほか、給油終了後はレシートを即時に自動発行することができる。

 作業員は従来、フライト情報、メーター値をすべて手書きし、給油レシートを作成していたため、システムの導入により、手書き作業による人的ミスを削減できるほか、レシート作成時間も大幅な短縮が図れる点がメリットという。

 また給油レシートは、紙の印刷、あるいは電子帳票を選択可能。電子帳票の場合は、タブレット上で確認用の電子サインを行い、保存することができる。

 さらに作業員は、業務終了後、オフィスのPCに給油実績をアップロードして、実績データの収集や加工、基幹システムへのデータ転送を行えるので、上位組織での集計作業や結果分析を正確かつ迅速に行える点も特徴。この作業においても、従来の手入力で発生していた実績データの誤入力を削減でき、訂正処理などの手戻りを防止するとしている。

 タブレット端末のOSはWindows 10 Pro(64ビット版)に対応し、1280×800ドットの画面解像度が必要。現在、パナソニックの「FZ-M1」で動作確認済みとした。

 価格は、管理PC側のマスタ機能、タブレット端末側のスレーブ機能のいずれかを利用できる1ライセンスが、45万円。両機能を利用する場合は、別途ライセンスの購入が必要となる。

 また、給油デジタルメーターとのBluetooth接続は、株式会社マクドナルド商会の「Bluetooth通信ユニット」を利用している。