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日立システムズ、Azure Stackの導入から保守までを支援する「Azure Stack 導入・運用サービス」

 株式会社日立システムズは13日、ハイブリッドクラウドソリューション「Azure Stack」の導入から監視・運用、保守までを支援する「Azure Stack 導入・運用サービス」の販売を開始した。

 Azure Stackは、マイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」の主要機能をプライベートな環境に導入して利用できる、マイクロソフトのソフトウェアと対応ハードウェアをセットにしたアプライアンス製品。Azure StackはMicrosoft Azureと組み合わせて利用することを前提に設計されているため、Microsoft Azureと一貫性のある機能、操作性を持ち、共通のアプリケーションを稼働できる。

 販売を開始する「Azure Stack 導入・運用サービス」は、顧客の拠点や日立システムズのデータセンターなど、設置場所や提供方法が異なる3種類の提供タイプから、顧客の要望にあった形でAzure Stack導入を支援するとともに、その後の監視・運用、保守までをサポートするサービス。ハードウェアには、日本ヒューレット・パッカード株式会社の製品を採用する。

 また、日立システムズでは、Microsoft Azureの安定運用を支援するリモート監視・運用などの関連サービスを提供しており、顧客の要望に応じて「Azure Stack 導入・運用サービス」とMicrosoft Azureの関連サービスを組み合わせたワンストップな月額サービスとしても提供が可能。さらに、他のクラウドサービスやオンプレミスと組み合わせた、マルチクラウド環境をサポートするサービスにも対応する。

 Azure Stackの設置場所として、日立システムズのデータセンターを利用する場合は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC27001認証を取得した日本全国のデータセンターが活用可能。また、監視やリモート運用サービスを利用する場合は、ITサービスマネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC20000に適合したサービスを提供する。

 利用企業は、「Azure Stack 導入・運用サービス」により、パブリッククラウドとプライベートクラウドが混在するハイブリッドクラウド環境においても、一貫性のある開発・運用管理を実現できるようになり、開発・運用コストの低減が可能になり、Microsoft Azureの関連サービスを組み合わせて活用することで、さらなる業務効率化や運用コストの低減が可能になるとしている。

 サービスモデルと価格(税別)は、マネージドサービス型で日立システムズのデータセンターを利用する場合が月額約264万円から、顧客拠点を利用する場合が月額約134万円から。SI型(機器売り切り)の場合は個別見積もり。

 日立システムズでは、株式会社日立製作所とも連携しながら、主に中堅から大規模企業向けに「Azure Stack 導入・運用サービス」およびMicrosoft Azureの関連サービスを拡販し、今後5年間で累計20億円の販売を目指す。