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ジュピターテクロノジー、クラウド対応や大規模対応を強化したSyslog管理アプライアンス新版を販売

 ジュピターテクノロジー株式会社は4日、ハンガリーBalabitが開発したSyslog管理アプライアンス「syslog-ng Store Box(SSB)」の新版「同 5LTS」を、正式提供すると発表した。

 「SSB」は、ログは5000種類以上のログソースに対応し、最大7万メッセージ/秒の高速なログ受信処理が可能なアプライアンス。ログの収集/保存/転送時の暗号化、タイムスタンプ、アカウント設定や認証機能による複製・改ざん・漏えい防止など、さまざまなセキュリティ機能を備えており、PCI DSS、ISO27001などのコンプライアンス要件にも対応しているという。

 今回の新版では、パブリッククラウドや仮想化環境での動作対応により、仮想アプライアンス版がMicrosoft Azure、Amazon Web Services(AWS)へ展開可能になったほか、従来対応していたVMware環境に加えて、Microsoft Hyper-Vを正式サポートした。

 また、大規模環境でのログ管理機能が強化され、仮想ディスクサイズの拡張に対応した。ログ保存先のディスクサイズ拡張後、仮想マシンを再起動するだけで利用できる。

 さらに、ログスペースの設定で、複数ノードで分散受信されたログの一元管理や、より詳細なアクセス制御が可能になった。例えば、クラスタ構成でなくとも、異なる場所に設置された「SSB」の複数のログスペースを統合し、同一のインターフェイスで検索・閲覧することができる。

 このほか、ユーザーインターフェイスの改善が行われたほか、インデックスのファイル構造や検索アルゴリズムの改善による検索スピード向上、ユーザーアクセスのセキュリティ向上、といった強化が行われている。

 価格(税別)は、仮想アプライアンス(25LSH)が96万円から、ハードウェアアプライアンス(100LSH)が442万円から。別途保守費用がかかる。

 なおジュピターテクノロジーでは、6月13日~15日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2018」に、「SSB」を出展するとのことだ。