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ユニアデックス、広域分散保存も可能なファイルストレージ「FogStorage 分散ファイルサービス」を販売開始

 ユニアデックス株式会社は21日、パブリッククラウドやオンプレミス基盤上などのファイルデータの保存先が選べ、広域分散保存も可能な月額利用型の分散ファイルストレージサービス「FogStorage 分散ファイルサービス」の販売を開始した。

 FogStorage 分散ファイルサービスは、共有フォルダー単位に2種類(レプリケーション分散保存と秘密分散保存)の保存方法を備え、データ量が増加した場合はストレージの容量を瞬時にスケールアウトでき、ダイレクトに共有フォルダー(CIFS、NFS、SMB)を利用できるサービス。この特徴により、利用者はデータの分散保存(バックアップ)、高セキュリティー(機密保存)、BCP対策(広域分散時)を同時に実現できるとしている。

 ユニアデックスでは、サービスに必要な技術仕様を策定し、採用を決めたIzumoBASEのSDS(Software-Defined Storage)に新たな機能を実装。サービスの稼働検証を、日本ユニシスグループが提供する「U-Cloud IaaS」環境や、さまざまなサーバーで実施し、パブリッククラウドやオンプレミス基盤上での利用を可能とした。

 サービスは、データ保存形式の選択が可能で、データ保護レベルなどのサービスレベルが明確に定義されたサービスカタログを提供し、利用者自身が任意のタイミングでストレージボリュームやファイルシステムへ安定的にアサインできる。共有フォルダー単位に「レプリケーション分散保存」「秘密分散保存」を選択でき、サービスが稼働するIT基盤環境も自由な選択組み合わせ(ノード、クラウド)が可能となっている。

 また、日常のストレージ構成変更作業に対する工数が削減され、ストレージ機種やアクセスに用いるプロトコルごとに異なるオペレーションの共通化が可能。サービスデスクによる24時間365日の問い合わせ対応と容量追加・削除の実施、依頼作業の手配(契約容量の追加・変更、障害一次受付)とインシデント記録、コントロールパネルによる数値監視(レイテンシー、スループット)、しきい値通知(オプション)にも対応する。

 ユニアデックスでは、広域に分散配置できるサービスの優位性を活用し、いろいろな場所に広がるIoTセンサーのデータ保存先としての利用など、顧客のさまざまなデジタルトランスフォーメーション戦略に貢献していくとしている。