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シュナイダーエレクトリック、500kVAから1500kVAまで拡張可能な大容量三相UPS「Galaxy VX」を国内販売

 シュナイダーエレクトリック株式会社は18日、大規模データセンター向けの三相UPS製品について、最大容量帯の新製品「Galaxy VX」を国内で販売すると発表した。新たに、同製品向けのリチウムイオンバッテリーの販売も開始する。受注開始は7月予定。

 Galaxy VXは、500kVAを超える製品としては、国内で初めて提供を開始する。シュナイダーでは、より大型のデータセンターの需要が拡大しつつある中で、そうしたデータセンターにおいては、UPSについても大容量帯の製品需要が高まっていると説明。Galaxy VXは、電力を供給するためのパワーキャビネットを段階的に増設できるモジュラー型の設計により、単機で500kVAから最大1500kVAまで拡張できる。

 また、従来のダブルコンバージョンモードとEcoモードそれぞれのメリットを兼ね添えた運転モードとなる、ECOnversionモードを新たに導入。これにより、安定性との効率性を両立させた機器の稼働が可能になる。

 さらに、バックアップ用のバッテリーとして、鉛蓄電池のほかにリチウムイオンバッテリーの選択を可能にした。リチウムイオンバッテリーは既存の鉛蓄電池に比べ、機器の設置面積を最大60%縮小できるだけなく、バッテリーの寿命では約3倍、充放電回数も約10倍となっており、総合的なTCO(総所有コスト)では最大50%削減できるとしている。

 シュナイダーエレクトリックでは、大型データセンターを中心に、さまざまな環境に向け導入を目指すとしている。