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NECプラットフォームズ、作業者の動きを可視化する人動線モニタリングサービスを提供開始

 NECプラットフォームズ株式会社は16日、製造業・倉庫業などの現場で人の動きをデータ化して可視化することにより、業務の改善・生産性の向上を支援する「人動線モニタリングサービス」を発表した。発売は5月28日。

 人動線モニタリングサービスは、製造ラインや倉庫内に設置したビーコンと、作業員や台車に取り付けたスマートフォンの通信により、人の動きをモニタリングし、データとして見える化するサービス。工程の遅延やライン停止が発生しやすい場所や人を特定し、改善につなげられる。

「人動線モニタリングサービス」イメージ図

 身近なデバイスであるスマートフォンと、1個4000円前後のビーコンを組み合わせたシンプルな機器構成で、初期投資を低額に抑えることができ、クラウド利用により年額利用料20万6000円(税別、スマートフォン5台での最小契約)からの低コストな導入を実現した。

 近接ビーコンから位置情報を取得した作業者のスマートフォンは、回線またはWi-Fi無線によりその情報をクラウドサーバーに送信。クラウドサーバーは位置データ蓄積機能と可視化機能を備え、管理者端末(PC、タブレットなど)のダッシュボード画面でその情報を閲覧できる。情報は作業者ごとに色分けされて、現在位置(マップ)、移動軌跡(マップ)、滞留時間(マップ・グラフ)、移動距離(グラフ)などを視覚的に分かりやすく表示する。

 NECプラットフォームズでは、システムを自社工場に導入して実証実験を行った結果、10万通りにものぼるBTO製品の多品種混流生産に起因して発生していたライン停止時間を54%短縮することに成功したと説明。サービスを2020年度までに1000件契約する計画で、IoT関連事業をさらに強化していくとしている。