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サイレックス、産業機械の無線LAN化を支援するアクセスポイント「AP-415AN」

 サイレックス・テクノロジー株式会社(以下、サイレックス)は、産業分野での利用に特化した無線LANアクセスポイント「AP-415AN」を、6月18日より出荷開始すると発表した。

 AP-415ANは、産業分野で無線LANのネットワークインフラを構築するにあたって必要となる、さまざまな機能を搭載したアクセスポイント。保護構造としてIP50(粉塵からの保護)に準拠するのみならず、耐ノイズ性能、耐腐食性ガス性能にも配慮しているので、工場内での利用に適しているという。

 また、既設の有線LANに接続するためのアクセスポイント、無線通信距離を延長するリピータの両機能を1台に内蔵しており、アクセスポイント1台に対して、リピータを使って最大3つまでのマルチホップ通信を行える。また、経路上のリピータがダウンしても、動的WDS機能を使って自動的に通信経路を切り替えられるため、利用者が意識することなく、迂回通信路を確保できるとした。

AP-415AN

 このほか、無線LAN搭載の機器を海外へ輸出するためには、各国が定める電波認証を取得・表示する必要があり、輸出先ごとに無線LAN機器を選定し、動作検証、調達管理していくには多大なコストがかかるし、1つの機器で多数の輸出国の電波法に対応する場合は、認証取得費用や時間がその分だけ必要になってしまう。

 これに対してAP-415ANは、日本や米国、インド、中国、ベトナム、EU(28カ国)など36カ国に認可対応しているので、対象国においては標準で利用可能とのこと。

 なお、利用例としては、機械メーカーが国内外の自社製品導入先に設置し、既存工場内ネットワークや自社稼働監視システムを活用して、工場の生産性を向上したり、機械の保守・メンテナンス工数・コストを低減したり、といったシーンで活用できるとしている。

 無線LAN規格は、IEEE 802.11 a/b/g/nに対応。有線LANは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×1ポートを搭載した。デザイン面では、産業機械への取付を考慮し、専用スタンドと外部コネクタ部をカバーする筐体設計により、機械へのスマートな取付と防塵性の両立を可能にしているとのことだ。