ニュース

レノボ、VMware vSANベースのHCIアプライアンスを拡充 中小規模向けやVDI向け、高密度集約向けの3モデルを追加

新モデルのうち、VDI向けのLenovo ThinkAgile VX3520-G

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社(以下、レノボ)は3日、VMware vSANを搭載したハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品群「Lenovo ThinkAgile VXシリーズ」の追加モデルを発表した。新モデルの価格は550万円(税別)から。

 ThinkAgile VXシリーズは、エンタープライズ市場で実績のあるレノボのサーバーハードウェアにVMware vSAN環境を搭載したHCI製品群。稼働検証済みのサーバーに、レノボがVMware HypervisorとVMware vSANを事前に導入・設定し、すぐに利用可能なシステムとして提供されているため、設計・導入にかかわる手間を大幅に削減できるという。

 また、管理ツールの「ThinkAgile XClarity Integrator for VMware vCenter」でハードウェアとソフトウェアを一元管理できるほか、システムを停止することなくファームウェアアップデートを行えるローリングファームウェアアップグレードや、Proactive Platform Alertと連携してハードウェアの障害を事前検知し、仮想マシンの退避を自動的に行う機能なども備えている。

 今回は新たに、中小規模のワークロードに対応した「Lenovo ThinkAgile VX2320」、高性能なGPUを活用するVDI(仮想デスクトップ)向けの「Lenovo ThinkAgile VX3520-G」、高密度集約に適した「Lenovo ThinkAgile VX3720」の、3つのモデルをラインアップに追加している。

 このうちThinkAgile VX2320は1Uラック型の基本モデルで、3.5型HDD/SSD×4を搭載でき、中堅・中小企業でのワークロードに適しているとのこと。

 またThinkAgile VX3520-Gは、NVIDIA Tesla M60/M10 GPUを最大2枚搭載可能なモデルで、Windows 10やワークステーション環境のVDI化に適している。

 3つ目のThinkAgile VX3720は、2.5型 HDD/SSD×24の高密度サーバーモデル。ラックスペースの削減に貢献できるとした。

 レノボでは、これら3モデルがラインアップに追加されたことで、ストレージ容量やI/O能力だけでなく、集約度やグラフィックス性能の異なる6つのモデルから、要件に応じてモデルを選択可能になったとアピールしている。