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NTTデータ、高解像度データを扱う業種向けに「GPU搭載仮想デスクトップ」「タブレット向けデスクトップ表示機能」を提供

仮想デスクトップサービス「BizXaaS Office」にサービス追加

 株式会社NTTデータは28日、仮想デスクトップサービスの「BizXaaS Office」について、高解像度のデータを扱う業務が多い建設、製造、医療業界などに向けた新たなサービスとして、「GPU搭載仮想デスクトップ」および「スマートデバイス(タブレット端末、スマートフォン)向け仮想デスクトップ」を、4月1日から提供開始すると発表した。

 NTTデータでは、BizXaaS Officeを働き方改革ソリューションとして位置付け、「どこでもワークスペース(WaaS)」をコンセプトに、個人の作業にとどまらず、チーム間のコミュニケーションをセキュアかつ円滑にできる各種サービスを提供している。

 新たに提供するGPU搭載仮想デスクトップサービスは、基盤にNVIDIAのvGPU技術を取り入れることで、大量コアの並列処理を実現。これにより、建設、製造、医療業界などの企業が利用する、高解像度のデータを扱うアプリケーション(3D CAD/CAE/CGコンテンツ制作など)を、仮想デスクトップ上で動作させることを可能にする。サービスは、VMware HorizonおよびCitrix XenDesktopを活用した仮想デスクトップとなる。

 これまで、データの重さやセキュリティなどがネックとなって、テレワークの導入が難しかった業種でも、オフィスだけでなく外出先や作業現場、自宅などで作業が可能になると説明。加えて、これまで利用していたワークステーションのコストやスペース、運用負担の軽減、サーバールームの騒音、発熱も防ぐことができるといったメリットがあるとしている。

 スマートデバイス対応については、モバイルアプリ管理(MAM)とSplashtop(リモートデスクトップアプリ)を組み合わせることで、スマートデバイスからメールやファイルサーバー、社内システム、一部のクラウドアプリケーションなどの利用にとどまらず、仮想デスクトップの利用を可能にする。

 スマートデバイスのみで、オフィスのPCと同じ画面で作業することが可能となり、セキュリティを確保しながら利便性を向上させられる。

 また、これまでは仮想デスクトップサービスとして、Microsoft Remote Desktop、Citrix XenDesktop/XenAppを提供してきたが、ユーザーからの利用ニーズを受け、新たにVMware Horizonをサービスに追加した。これにより、仮想化方式2種類、接続方式3種類、提供形態3種類、提供タイプ7種類が提供可能となり、顧客の業務特性を考慮して、最適な仮想デスクトップを提案するとしている。