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2017年の国内SDS市場は前年比39.4%増の323億7500万円、IDC Japan調査
2018年3月1日 13:54
IDC Japan株式会社は1日、国内Software-Defined Storage(SDS)市場予測を発表した。2017年の国内SDS市場の売上額は前年比39.4%増の323億7500万円で、引き続き高成長を継続すると予測している。
セグメント別では、コンピュートとストレージの機能を提供するハイパーコンバージドは、中小規模環境を含めた国内市場全般において、運用管理の効率化やビジネスニーズへの迅速な対応を実現するソリューションとして普及が進んでおり、急速な成長が続いていると説明。また、ストレージ機能のみを提供するブロック/ファイル/オブジェクトは、ITサービスプロバイダーや大手企業を中心とした大規模環境において、ストレージを単独で管理するニーズや大容量データを管理するストレージインフラストラクチャとして評価が進んでいるとしている。
今後の市場については、2016年~2021年の年間平均成長率は29.2%で推移し、2021年の売上額は835億7500万円に達すると予測。セグメント別では、ハイパーコンバージドが引き続き売上額の規模および成長率の両面でSDS市場の成長を牽引する存在となり、ファイルとオブジェクトはデータ容量の増加や分析などでのデータ活用ニーズに対応するストレージソリューションとして高成長を続け、特に出荷容量において高い構成比を占めるとしている。
IDC Japanエンタープライズインフラストラクチャ シニアマーケットアナリストの宝出幸久氏は、「国内Software-Defined Storage市場は多様化が進んでいる。ITサプライヤーにおいては、ブロック、ファイル、オブジェクト、ハイパーコンバージドといったセグメントや、アプライアンス、ソフトウェアとハードウェアの個別デリバリーといった提供形態別に最適化した市場展開戦略を構築することが重要となる」と述べている。