ニュース

2016年の国内SDS市場は前年比39.8%増の273億900万円、2020年には758億円規模に~IDC Japan調査

国内Software-Defined Storage市場 売上額予測、2015年~2020年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は22日、国内Software-Defined Storage(SDS)市場の予測を発表した。2016年の国内SDS市場の売上額は前年比39.8%増の273億900万円、2015年~2020年の年間平均成長率は31.1%で、2020年の市場規模は758億円に達すると予測している。

 セグメント別(ブロック/ファイル/オブジェクト/ハイパーコンバージド)では、コンピュートとストレージの機能を提供するハイパーコンバージドが、売上額の規模および成長率の両面でSDS市場の成長をけん引。ファイルとオブジェクトは、データ容量の増加や分析などでのデータ活用ニーズに対応するストレージソリューションとして高成長を続け、特に容量では高い構成比を占めると予測している。

 IDCでは、SDSはITサービスプロバイダーや大手企業を中心にした大規模環境において、ストレージの調達コストや運用管理コストの削減のニーズに応える形で、国内市場に普及していると説明。また、急速に立ち上がっているセグメントであるハイパーコンバージドは、中小規模環境を含めた国内市場全般において、運用管理の効率化やビジネスニーズへの迅速な対応を実現するソリューションとして急速に普及が進んでいると分析している。

 IDC Japanエンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの宝出幸久氏は、「国内においてSDSへのシフトが進む。ITサプライヤーはSDSの提供価値を明確化すると共に、機能強化や提供形態の多様化といった国内市場におけるSDSの普及戦略を早急に構築し、優位なポジショニングを構築すべきである」と述べている。