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静岡銀行、富士通の金融フロントサービス基盤「FrontSHIP」を採用

 富士通株式会社は21日、株式会社静岡銀行に、デジタルチャネルを通じて新たな顧客接点創出と顧客体験向上を実現する金融向けフロントサービス基盤「FUJITSU 金融ソリューション Finplex 金融フロントサービス基盤 FrontSHIP(以下、FrontSHIP)」を提供し、2018年10月より順次稼働を開始すると発表した。

 FrontSHIPは、スマートデバイスを金融サービスのチャネルとして使うことで、デジタルチャネルを通じた顧客接点創出と顧客体験向上を支える金融フロントサービス基盤。オープンAPI基盤としても活用できるため、金融機関の現行システムを活かしながら、異業種のサービスを連携させた新サービスの提供なども可能になる。また、利用者との接点から得られるデータを分析することで、傾向や嗜好の把握を深化させ、利用者が必要とする情報やサービスの提案を行うなど、金融機関と利用者のエンゲージメント強化を実現する。

 静岡銀行では、「チャネル・IT基盤を活用したセールス業務の変革」の一環として、2017年5月に、渉外行員が持つタブレット端末から顧客にマッチした金融商品を推奨し、契約申し込みが行える仕組みとなるフロントハブを構築した。

 さらに、FrontSHIPの導入により、今後展開が期待される銀行所有のオープンバンキングAPIを含むAPIなどを通じて、スマートフォンやタブレット用のアプリケーションから金融商品のレコメンドや各種サービスを提供していくことができると説明。これにより、ロケーションフリーの魅力的な金融サービスの提供が行えるようになるとともに、オムニチャネル化の促進により、静岡銀行が目指すカスタマーイン型のセールスを順次実現していくことが可能になるとしている。

 第1ステップ(2018年10月予定)の稼働範囲は、利用者の属性や金融取引傾向に合った金融商品などを勧めるOne To Oneレコメンデーション機能や、各種サービスのオンライン申し込みなど。さらに、第2ステップ以降の稼働予定としては、オープンバンキングAPIへの対応、Fintechサービスとの連携、デジタルチャネルとAIを活用した金融サービス相談メニューの拡充、Linked Open Dataを活用した与信審査迅速化などを検討していく。

 富士通では、FrontSHIPにより、従来のPC(ウェブ)バンキングから、スマートデバイスを活用した最先端の金融サービスへの転換を静岡銀行と実現していくとしている。