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NEC、南アフリカのICTソリューション企業XONを子会社化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は9日、EMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)地域の統括会社であるNECヨーロッパを通じて、南アフリカ共和国のICTソリューション企業XON Holdings(以下、XON)を子会社化したと発表した。

 NECでは、社会ソリューション事業をアフリカ地域で拡大するため、2015年にXONに25%出資している。今回、さらに両社が一層連携した事業展開を図るべく、出資比率を59.1%に高め、子会社化した。

 XONは1996年に設立され、サハラ砂漠以南のサブサハラ・アフリカ地域で通信事業者向けネットワーク構築事業や、セキュリティを中心とした政府・自治体向けITシステム構築事業、マネージドサービス事業などを展開している。

 NECは1963年にアフリカ地域に進出し、2011年には南アフリカ共和国にサブサハラ・アフリカ地域を統括するNECアフリカ社を設立。生体認証システムやサイバーセキュリティなどのセーフティ事業、通信事業者向けネットワークインフラ構築事業を重点事業と位置付け、事業展開を強化している。

 NECでは、XONの子会社化により、両社の既存顧客への相互販売や製品・技術の相互補完を加速すると説明。また、XONが有する豊富な高度IT技術者を活用し、コンサルティングからシステム構築、保守までの一貫したソリューション提供力を強化し、これらによりサブサハラ・アフリカ地域を中心にアフリカ地域での社会ソリューション事業の拡大を目指すとしている。