ニュース
NTTドコモ、AIを活用した対話サービス「自然対話エンジン」に「FAQチャットボット」機能を追加
2018年2月2日 17:26
株式会社NTTドコモは2日、NTTグループのAI「corevo」の一部である対話サービス「自然対話エンジン」において、質問と回答のリストからチャットボットを自動作成する機能「FAQチャットボット」を開発し、法人企業向けに提供すると発表した。提供開始は3月19日。
FAQチャットボット機能は、作成した質問と回答のリストをウェブ上の管理画面でアップロード操作するだけで、NTTドコモの言語解析技術により質問や回答の文章を解析し、重要なキーワードや質問の文章を構成するキーワードを自動的に抽出、大量の応答パターンを自動生成する。
一般的なチャットボットサービスや、従来の「自然対話エンジン」でチャットボットを作成する場合は、曖昧な質問に対する聞き返しや応答の組み合わせパターンを、1つ1つの質問と回答にチャート形式で整理する必要があり、作成時に稼働がかかるだけでなく、変更や追加をするごとに全体の見直しが発生するなど、運用面の課題があった。
新機能により、質問と回答の追加・変更も管理画面から簡単に操作でき、回答精度を向上させるためのチューニングやチャットボットの動作テスト、チャットボットの利用状況の確認も画面操作で行えるようになる。
NTTドコモでは商用化に向け、2017年2月から2018年1月までの期間、社内の問い合わせ用として利用することを想定した検証環境において、実際に2000個の質問と回答パターンを作成し、従来の「自然対話エンジン」でチャットボットを作成する場合との稼働時間の比較や、回答精度の確認を実施。従来の稼働に対し、70%の稼働削減と、想定される質問に対して90%以上の回答精度が得られたという。
FAQチャットボット機能は、法人向けクラウド型サービスパッケージ「ビジネスプラス」のメニューとして提供する。標準的なプランとなる「FAQチャットボット共用環境プラン」の料金(税別)は、初期費用が50万円、月額費用が20万円。機能を利用するコミュニケーションツールは、導入する企業により開発、準備することも可能なほか、ビジネスプラスで提供しているワウテック株式会社のチャットサービス「WowTalk」が対応しており、合わせて導入することも可能。