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RPAテクノロジーズ、SHIFTと業務提携し、RPAロボット品質保証サービスの共同開発を開始

 RPAテクノロジーズ株式会社は31日、ソフトウェアの品質保証を手掛ける株式会社SHIFTと、人の単純作業を代行する仮想知的労働者(以下、Digital Labor)の実現とその普及・促進に向け、業務提携を開始すると発表した。

 両社は、3月のサービス提供開始を目指して、適切にRPAを活用できる診断、診断結果に基づく改修支援、改修されたRPAロボットに関する長期的なテクニカルサポートを視野に入れたサービスの共同開発を進めていくとしている。

 RPAテクノロジーズでは、普及に向けた動きが始まったばかりのRPA(Robotic Process Automation)やDigital Laborは、その有効な導入・活用方法が確立しておらず、導入しても「現在の業務に思うように適用できない」「エラーが多く、リカバリオペレーションで、人手がかかってしまう」「ロボットを現場に配布しても使われない」など、Digital Laborとの分業および、Digital Laborの品質が原因で社内普及が上手く進まないケースも多く見られると説明。

 こうした状況を受け、RPAテクノロジーズはSHIFTと互いの強みを活かし、多くの導入企業が抱えるRPA活用における課題を解決し、より加速的なRPAの普及に貢献できると判断し、業務提携を決定したとしている。

 SHIFTは、業務プロセスを細分化・可視化して、「判断が必要なプロセス」「作業化されたプロセス」「自動化できるプロセス」の3つに切り分け、品質を担保しながらリードタイム短縮を実現するノウハウをコアコンピタンスとして、ソフトウェアの品質保証に適用し、事業を行ってきた。さらに、金融・流通業を中心としたさまざまな領域において、例外系・異常処理などを含む網羅的な業務パターンの展開手法を確立しており、このノウハウがRPAを活用した業務の最適化には有用だとしている。

 RPAテクノロジーズは、2013年の設立以前より約10年に渡って人の作業を転換するロボットビジネスを展開し、これまでに金融、流通・小売、情報通信などの業界に2万体以上のソフトウェアロボットの導入事例を持つ。

 提携において、RPAテクノロジーズはトラブルシュートに関する知見および対象業務やクリティカリティに応じた開発方法論、ツールの選定ノウハウを提供し、人の業務を代行するDigital Laborを広く供給。SHIFTは、こうした業務プロセス改革による分業化・スキル可視化などのコンサルティング技術・ノウハウおよび、RPAの業務への適用に向けた品質保証ノウハウを提供する。