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ゾーホージャパン、クラウドサービス連携プラットフォーム「Zoho Flow」を提供開始

 ゾーホージャパン株式会社は30日、クラウドサービス連携プラットフォーム「Zoho Flow」の提供を開始した。

 Zoho Flowは、Zohoの各種サービスに加え、Gmail、Googleカレンダー、GoogeドライブなどのGoogleのサービスや、ChatWorkやSlackなどのビジネスチャットサービス、Sansan、SendGrid、Zendesk、Stripeなど、さまざまなサービスの連携に対応。ギャラリーには200以上の設定例があらかじめ用意されており、選択して画面に表示される内容に沿っていくだけで簡単にサービス連携を実現できる。

「Zoho Flow」の画面

 基本的な設定については、画面上のドラッグ&ドロップ操作で完了し、連携サービスの追加や実行順の並べ替えなどもドラッグ&ドロップで可能。作成したフローは後から簡単に呼び出して編集でき、フロー図の自動整列、操作のやり直しもワンクリックで行える。

 サービスの種類に応じて、処理を起動する条件や処理の内容の設定が可能。たとえば、処理の起動条件として、顧客・案件管理クラウドサービス「Zoho CRM」で新しい見込み客のデータが登録された際に、ChatWorkにメッセージを送信し、タスクを登録するといった設定ができる。

 連携サービスから取得したデータを、次の処理に引き渡して別のサービスに送信することが可能。メールの送信については標準で設定でき、メールの内容にさまざまなサービスから取得したデータを差し込める。

 データの取得内容や処理結果に応じて、次に実行する処理を分岐させることが可能で、前の処理で取得した内容をもとに、指定した条件に合致するかを判別し、結果に応じて異なる処理を設定できる。

 指定した日時に処理を実行するスケジュール設定も可能で、一度のみ実行する処理のほか、毎日、毎月、毎週、毎月の単位で繰り返しの処理を設定できる。遅延の設定も可能で、フローの処理の途中で指定した時間を置いてから次の処理に進むように設定できる。

 標準での連携機能で要件が満たせない場合には、独自のスクリプト(Deluge)を用いて任意の処理を記述することが可能。複数の条件を組み合わせたり、他のサービスにHTTPリクエストを送信して通信するなど、より高度な設定にも対応する。

 組織を作成して所属するユーザーを招待でき、ユーザーについては管理者権限を設定することも可能。サービスごとに、該当のサービスへの連携処理を共有するかどうかを設定でき、共有されたユーザーは、設定済みの情報を用いて連携フローを設定できる。

 連携処理の実行履歴は自動で記録され、対象のフロー、ステータス、日付などの情報をもとに抽出できる。また、「処理が成功したかどうか」「その際の取得内容はどのような内容だったか」などの詳細も確認できる。

 Zoho Flowは、無料で利用できる無料プラン(フロー数5/タスク数100件)のほか、月額1200円のスタンダードプラン(フロー数20/タスク数1000件)、月額3000円のプロフェッショナルプラン(フロー数50/タスク数3000件)の各プランが用意される。Zoho Flowの画面の表示言語は英語で、今後、日本語化の予定。