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アライドテレシスがSDNコントローラを強化、端末情報の自動収集などをサポート

 アライドテレシス株式会社は18日、SDNコントローラ「AT-SESC(AT-Secure EnterpriseSDN Controller)」、および「AT-SESC-APL」において、新版「Ver.1.4.0」のダウンロード提供を開始したと発表した。

 AT-SESCは、アライドテレシス製のOpenFlow対応ネットワーク装置を一括管理し、利用者端末のアクセスを制御、監視、管理するコントローラソフト。一方のAT-SESC-APLは、AT-SESCと同等の機能を提供するアプライアンスサーバー製品である。

 今回の新版では、OFS(OpenFlow Switch)に接続し、通信する端末個体情報(MACアドレス)を収集する「検出モード」「探索モード」を追加した。これにより、AT-SESCなどを利用するネットワークの構築時に、従来は手作業で収集していた端末情報を自動で収集できるようになったという。

 新モードのうち「検出モード」では、端末から発せられるパケット情報から個体情報を収集。「探索モード」では、IoT端末など、自発パケットの頻度が少ない端末がある場合に、OpenFlowのパケットアウトを利用して個体情報を収集するとしている。

 また、独自のネットワーク管理機能である「AMF(Allied Telesis Management Framework)」において、従来はDHCPクライアントに限られていたAMFメンバー配下の制御対象を拡大し、固定IPも制御対象に追加した。さらに、隔離VLANへの通信隔離動作が追加されるなど、いくつかの機能強化を行っている。

 加えて、AT-SESCの連携アプリケーション以外にも、SESCのGUI上から制御したい端末のIPアドレスを指定することで、対象端末の制御が可能になる。この機能により、連携アプリケーション以外でも、マルウェアの感染が疑われる端末のIPアドレスさえ管理者が判断できれば、被疑端末の通信遮断、隔離ネットワークへの分離といったアクションをネットワークエッジで行えるようになり、セキュリティが向上するとしている。

 ライセンスの価格(税別)は、AT-SESCの「基本ライセンス」(10IP、1年)が15万円、5IPまでに限定された「基本ライセンス/Mini」(5IP、1年)が5万5000円など。AT-SESC-APL本体は30万円(税別)から。