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トッパン・フォームズ、複数拠点での即時帳票印刷を可能にする「プリント・データ・トランスファー」を提供
NECのクラウドを活用し、プリントデータ生成・配信のアウトソーシングを可能に
2017年12月4日 15:34
トッパン・フォームズ株式会社(以下、トッパンフォームズ)は4日、「送り状」「納品明細」「作業指示書」など、現場での即時大量印刷を必要とする帳票出力用データの生成・配信サービス「Print Data Transfer/プリント・データ・トランスファー」の提供を開始した。
トッパンフォームズと日本電気株式会社(以下、NEC)が共同開発したプリント・データ・トランスファーは、トッパンフォームズの「帳票生成基盤」で生成したプリントデータを、NECのクラウド基盤サービスにより構築した「統合印刷管理」クラウドにスプールし、顧客の拠点プリンターでの即時印刷を可能にする。これにより、プリントデータ生成・配信のアウトソーシングを可能とする。
製造・流通業などを中心に、物流倉庫や配送センターなどの拠点で使用される「送り状」「納品明細」「作業指示書」などの帳票は、印字データの抽出から帳票の印刷・利用までの期間が短いため、外部への製造委託ができないという課題があった。
プリント・データ・トランスファーは、こうした課題を解決するため、トッパングループデータセンターとNECのクラウド基盤サービスを組み合わせたセキュリティ環境下で大量のプリントデータの生成・管理を行い、各拠点での大量印刷の機能を実現する新たなプリントソリューションとして開発した。
顧客の既設印刷機器にクラウド経由でオンデマンド印刷でき、ウェブ画面操作により顧客側で印刷完了確認などの運用管理機能が利用可能。重要な帳票データ全般の管理・運用を高度なセキュリティ環境で実現する。
トッパンフォームズでは、帳票ライフサイクル(発生・活用・保存・廃棄)を紙と電子の両面からサポートする帳票運用管理トータルアウトソーシングサービス「EFMS」の拡販を製造業・自治体などを中心に行うと説明。プリント・データ・トランスファーは、帳票ライフサイクルの「活用」の部分にあたるサービスとして、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)やデータプリントサービス(DPS)などのサービスとの連携を強化することで、顧客の業務すべててにソリューションを提供できるよう、価値の創出と適用業務範囲の拡大に努めるとしている。
トッパンフォームズは、プリント・データ・トランスファー関連サービスで、2019年度までに5億円の売り上げを目指す。
NECでは、今回のような印刷データをNECのクラウドで管理し、顧客の拠点で印刷可能とするサービスを実現する基盤を今後さまざまな事業者に提供し、さらに事業を拡大していくとしている。