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キヤノンS&S、幼稚園・保育園業務の書類作成整理を支援する「ぎゅっとなび」を提供開始

 キヤノンシステムアンドサポート株式会社(以下、キヤノンS&S)は、幼稚園や保育園、認定こども園の業務のIT化を支援する、株式会社テクノクラフトのクラウドサービス「コミュニケーション&なび」の新サービスとして、教育保育支援・書類作成整理システム「ぎゅっとなび」を11月20日に提供開始する。

 コミュニケーション&なびは、保護者がスマートフォンからいつでも欠席・遅刻・早退連絡ができる「出欠申請なび」、園児のカバンなどに付けたICタグを読み込むことで登降園時間の記録と時間外保育料を自動集計する「登降園&あずかり精算なび」など、園業務に関わる各種のシステムを揃えたクラウドサービス。

「コミュニケーション&なび」全体図

 直感的なユーザーインターフェイスで、ITに詳しくないユーザーでも簡単に操作でき、これまでの口頭・手書きの連絡をIT化することで、伝達や集計のミス軽減が期待できる。自社でサーバーやソフトウェアを用意する必要がないため、初期導入費を抑えられ、各種サービスの中から必要なサービスのみ導入できる。また、導入後はキヤノンS&Sが現地を訪問し、すぐに使える状態まで設定作業を行う。

「ぎゅっとなび」トップ画面

 新たに提供を開始するぎゅっとなびは、連絡帳や活動記録、成長記録など、園児にまつわるさまざまな書類作成業務をサポートするためのサービス。従来の連絡帳では、園児の様子や食べたものなどを保育士が手書きで記入し、保護者側でも家庭での様子や保育士に伝えておきたい情報などを記入する形となる。これらを連絡帳機能としてデジタル化し、スマートフォン、タブレット、PCから簡単に記入できるようにすることで、保育士や保護者の負担を軽減する。

連絡帳画面

 指導計画、保育日誌、要録は、現在園で使用しているExcelファイルなどのフォーマットを読み込み、そのままウェブ上で入力可能なフォームに変換する機能を搭載。前年度のものを参照する機能や、コピー機能を備え、作業を効率化できる。

 作成した書類は、おたよりや献立表などの保護者向け書類、事務日誌、研修報告などの保育士間の書類といったカテゴリーごとに整理できる。閲覧できるユーザーやグループを指定でき、保護者への情報発信や職員間の情報共有に活用できる。保護者側も、勤務先で園の行事を確認したり、買い物中に献立表を確認するなど、園からのお知らせをどこからでも確認できるようになる。

指導計画書画面

 ぎゅっとなびの価格(税別)は、初期費用が1万円、年間利用費用が7万9200円(100ID分)。また、出欠申請なびなど、他サービスとのパッケージプランも提供する。

 キヤノンS&Sでは、2018年12月までに100施設への導入を目標とする。また、2018年3月末までに、コミュニケーション&なびパッケージプランを契約した施設には、初年度の年間利用料を半額で提供するキャンペーンを実施する。