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東芝、IoTで温度管理輸送を支援する「輸送品質見える化・分析クラウドサービス」

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は8日、温度管理輸送を必要とする食料品や医薬品などを取り扱う物流企業向けに、IoTで温度管理輸送を支援する「輸送品質見える化・分析クラウドサービス」の販売を開始した。

 輸送品質見える化・分析クラウドサービスは、冷凍・冷蔵食品、生鮮食料品、酒類、医薬品、フィルムなど、日常的に輸送環境状態を把握する必要がある荷物について、温度や湿度、衝撃などの輸送環境情報と、輸送業務情報の見える化と分析を可能にするソリューション。東芝のIoTアーキテクチャー「SPINEX(スパインエックス)」に基づいて開発された。

「輸送品質見える化・分析クラウドサービス」の概要

 荷物や車両に取り付けたセンサー機器から、輸送環境の温度、湿度、衝撃データをクラウド上に収集し、上限・下限の管理ルールと輸送業務情報との関係を可視化・分析することで、物流企業の輸送品質の維持・改善活動を支援する。

 サービスでは、トラックに設置したセンサーデバイスで収集した、温度データと運転日報情報を掛け合わせて可視化する「運転日報リンケージレポート」機能により、拠点配送において輸送温度を逸脱する配送先を特定できる。

 また、ドライバーから回収した運転日報の情報をウェブ入力する機能、トラックに設置した対応センサー機器からデータを収集するスマートフォンアプリケーションにより、日常業務の中でデータをクラウド上に収集でき、拠点や輸送会社の壁を超えた全社品質活動の展開を容易にする。

 温度の管理ルール逸脱のほか、配送作業時間の予定実績を比較する拠点別月次分析機能により、予定外の作業が発生しているルートや配送先を特定し、作業内容やルート、予定の見直しに活用できる。