クラウディアン、Azure環境でS3 APIを利用可能にする「CLOUDIAN HyperCloud」

　クラウディアン株式会社は29日、Microsoft AzureのBlob StorageにおいてAmazon S3互換のAPIを利用できるようにするソフトウェア「CLOUDIAN HyperCloud」を発表した。

　HyperCloudは、Microsoft Azureクラウドプラットフォーム内の仮想環境下で実行ソフトウェア製品。これを利用すると、Microsoft AzureのオブジェクトストレージであるBlob（Binary Large Objects） Storageへ、S3対応アプリケーションを接続できるようになるという。

　HyperCloudからAzure Blob Storageに取り込まれたデータは、Azure Blob形式で保存され、Blob APIを通じて、Power BI、Azure Machine Learning、Cortana Analyticsなど、Microsoft Azureアプリケーションのエコシステムへアクセス可能になる点がメリット。ゲートウェイやトランスレーションレイヤは不要で、共通のS3 APIを利用しながら、複数のクラウドにまたがる情報を管理できる。

　またHyperCloudは複数のAzure仮想マシンに対して並列で展開でき、スケーラブルなパフォーマンスを実現可能。セキュリティ面でも、保管中ならびに送信中のデータとKMS統合のための暗号化がサポートされる。

　なおクラウディアンによれば、HyperCloudは、Microsoft AzureとCLOUDIAN HYPERSTOREの統合ソリューションを提供できるパートナー経由で販売される計画だ。