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アイティーエム、AWS環境のセキュリティ強化を支援するサービス「AWSセキュリティ対策支援」を提供

 アイティーエム株式会社は21日、Amazon Web Services(AWS)を利用する企業・組織向けに、AWS環境のセキュリティ強化を支援する新サービス「AWSセキュリティ対策支援」の提供を開始すると発表した。

 同サービスは、AWSのセキュリティ設定の点検(アセスメント)、AWS Security Agentを活用した脆弱性診断、セキュリティ対策の設計・構築、AWS Backupによるランサムウェア対策まで、顧客の課題や環境に応じて必要な支援を提供するサービス。クラウドとセキュリティの両分野で培った知見を生かし、現状のリスク把握から具体的な対策の実装、さらには導入後の運用までを見据え、AWS環境の安全性向上を支援する。

 アイティーエムは、企業のシステム基盤としてAWSの活用が広がる一方で、クラウド環境におけるセキュリティ対策の重要性が高まっていると説明する。AWSでは「責任共有モデル」に基づき、クラウド基盤そのものの保護はAWSが担う一方、利用するサービスに応じて、アカウントの権限設定、ネットワークやアプリケーションの保護、データの管理などは利用者側の責任となる。そのため、AWSを利用しているだけでセキュリティが確保されるわけではなく、適切な設定と継続的な運用が求められる。

 しかし、実際の運用現場では、IAMの権限設定や外部公開範囲の適切性、ログ・監視設定の有効性、アプリケーションの脆弱性、バックアップからの復旧可能性など、確認・対応すべき項目が多岐にわたる。特に、複数のAWSアカウントを利用する環境では、設定のばらつきや管理の複雑化も課題となる。また、セキュリティ上の課題を把握できたとしても、対策の優先順位付けや具体的な設計・構築には専門的な知識が必要で、社内の人材やリソースだけで十分に対応することが難しいケースもある。

 アイティーエムは、こうした課題に対し、培ってきたクラウドの設計・構築・運用とサイバーセキュリティの知見を生かし、AWS環境の現状把握から対策の実装までを一貫して支援するAWSセキュリティ対策支援を提供する。

 AWSセキュリティ対策支援は、「セキュリティ設定の点検(アセスメント)」「脆弱性診断(ペネトレーションテスト・ソースコードレビュー)」「セキュリティ対策の設計・構築」「ランサムウェア対策のバックアップ設計(AWS Backup)」の4つの領域を中心に、顧客のAWS環境やセキュリティ課題に応じた支援を提供する。

 「セキュリティ設定の点検(アセスメント)」の領域では、AWSが公開するセキュリティのベストプラクティスに基づき、AWS環境の設定状況を点検する。IAMのアクセス権限、MFAの設定、ログの取得・監査、脅威検知サービスの有効化状況、外部公開設定などを確認し、セキュリティ上のリスクを洗い出す。点検結果はリスクの重要度に応じて整理し、改善すべき項目と対応の優先順位を明確にすることで、効率的なセキュリティ対策の検討を支援する。

 「脆弱性診断(ペネトレーションテスト・ソースコードレビュー)」の領域では、AWSが提供するAIエージェント「AWS Security Agent」を活用し、WebアプリケーションやAPIに対する脆弱性診断を支援する。実際の攻撃手法を用いたペネトレーションテストにより、攻撃者の視点から脆弱性の悪用可能性や攻撃経路を検証する。また、ソースコードレビューを通じて、認証・認可の不備や実装上の問題などを確認する。検出された脆弱性については、リスクの内容と修正方針を整理して報告し、対策実施後の再診断にも対応する。

 「セキュリティ対策の設計・構築」の領域では、セキュリティ設定の点検や脆弱性診断によって明らかになった課題に対し、AWSの各種セキュリティサービスを活用した対策の設計・構築を支援する。AWS IAM Identity Centerによるアクセス管理の一元化、AWS OrganizationsやAWS Control Towerを活用したマルチアカウント環境の統制、AWS CloudTrailなどのログ集約、Amazon GuardDutyやAWS Security Hubによる脅威検知、AWS WAFによるWebアプリケーションの保護などに対応する。単一のAWSアカウントから複数アカウントを利用する組織まで、環境の規模や運用体制を踏まえた実効性のあるセキュリティ対策を支援する。

 「ランサムウェア対策のバックアップ設計(AWS Backup)」の領域では、ランサムウェアによるデータの暗号化やバックアップの削除・改ざんといったリスクに備え、AWS Backupを活用したバックアップ環境の設計・構築を支援する。バックアップの取得・保持・世代管理の自動化に加え、本番環境とは異なるAWSアカウントへのバックアップの保管や、AWS Backup Vault Lockによる削除・変更の防止など、バックアップデータの保護を強化する。また、目標復旧時点(RPO)や目標復旧時間(RTO)を踏まえた設計、復旧テストの実施を通じて、万一の被害発生時にも事業継続・復旧に向けた対応ができる環境づくりを支援する。

 サービスは、顧客のAWS環境や要望に応じて支援内容を個別に提案する。初回のヒアリングでAWSの利用状況や課題を確認し、必要な支援範囲を提案・見積もりした上で、点検・診断および対策の実施を進める。費用は、対象となるAWSアカウントやアプリケーションの規模、支援内容によって異なる。