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NEC、札幌市消防局の災害対応用基幹ネットワークをSDNで構築

 日本電気株式会社(以下、NEC)は4日、札幌市消防局の災害対応用システムにおいて、SDNを活用した無線と有線で構成された災害対応用基幹ネットワークを構築したと発表した。

 NECでは、新たなネットワークの構築にあたり、SDNコントローラー(UNIVERGE PF6800)や、SDNスイッチ(UNIVERGE PF5200シリーズ)などを導入。SDNを導入した消防指令システム、ヘリコプターからの映像伝送システム、高所カメラ、局舎監視カメラ、災害発生時に対策本部が利用するためのテレビ会議システムなどの各システムは仮想ネットワークにより、セキュリティを担保しつつ分離されている。

 これにより、これまで独自の通信規格で構築されていた災害対応用システム用の通信ネットワークを段階的にIPへ移行することが可能となり、全面IP対応のネットワークの実現とシステムの高度化に向けた更新や追加にも柔軟に対応できるようにした。

 また、災害発生時に機器にトラブルが発生しても、自動で迂回ルートに切り替えて、通信を継続させることができるため、通信状態が止まることの許されないシステムに、高度な可用性を実現した。