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AWS、NoSQLデータベースをさらに高速化する「Amazon DynamoDB Accelerator(DAX)」を発表

 Amazon Web Services(AWS)は25日、NoSQLデータベースサービス「Amazon DynamoDB」の応答時間を、インメモリ型キャッシュにより高速化する「Amazon DynamoDB Accelerator(DAX)」を発表した。

 Amazon DynamoDBは、フルマネージドでシームレスに拡張可能なNoSQLデータベースを提供することで、NoSQLデータベース管理を簡素化するサービス。

 AWSでは、10万以上の顧客がAmazon DynamoDBを使用し、数ミリ秒単位のレイテンシを実現しているが、リアルタイム入札や気象データ、ソーシャルゲーム、金融取引など、ほぼリアルタイムでデータにアクセスしなければならないアプリケーションでは、より高速な性能が求められると説明。こうした要求に対しては、Amazon DynamoDBの前にインメモリ型キャッシュクラスタを組み込んで管理する必要があり、そのためにはアプリケーションをリライトし、クラスタを実装、運用する専門的なスキルが求められるといった課題があった。

 DAXは、こうした課題を解決するサービスで、顧客は別途キャッシュクラスタを設置することなく、Amazon DynamoDBの性能を最大10倍に高めることができるフルマネージドのキャッシュにより、応答時間を数ミリ秒からマイクロ秒に短縮できる。

 アプリケーションのリライトも不要で、AWSマネジメントコンソールから数クリックするだけで、既存のDynamoDBアプリケーションに追加することが可能。初期費用やサービスコミットメントの義務はなく、利用する容量に対してのみ課金される従量課金モデルとなる。

 また、DAXクラスタは、毎秒数百万のリクエストを処理しながら拡張することができ、Amazon DynamoDBの柔軟性、拡張性、簡潔さとインメモリ性能アクセラレーションを組み合わせることで、リクエストの数がどれだけ増大しても、高速で俊敏なアプリケーション性能を維持できるとしている。

Amazon DynamoDB Accelerator