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富士通、メインフレーム資産の活用を促進を図るソフトウェア

SoEとの連携強化で新規ビジネス創出などを支援

 富士通株式会社は13日、メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」上の資産活用を促進するため、メインフレーム連携ソフトウェアの機能強化と新オプションの追加を行うと発表した。6月上旬より順次提供する。

 まず、Webブラウザからメインフレーム上の基幹オンラインアプリケーションを操作するためのソフトウェア「FUJITSU Software WSMGR for Web」(以下、WSMGR for Web)では、REST APIを自動生成するオプション「WSMGR for Web APIサポート」を追加する。

 これにより、メインフレームとWebアプリケーションを連携させた新サービスを、既存の基幹業務に手を加えることなく容易に実現できるようになるとのこと。例えば、工場内の材料や出荷物を感知するセンサーと、メインフレーム上の受発注システムや在庫管理システムを連携させ、製品受注実績・需要予測に基づく材料発注や、出荷実績に基づくリアルタイムな在庫管理といった高度な生産管理を実現するとした。

 また、メインフレームとオープンシステムでのデータベース連携を行う「FUJITSU Software Linkexpress Transactional Replication option」(以下、Linkexpress TRO)では、オープンソースデータベースのPostgreSQLをベースとした「FUJITSU Software Enterprise Postgres」への対応を行っている。

 富士通ではこうした製品強化により、メインフレーム上のデータやアプリケーションといった基幹システム(SoR:System of Record)と、オープンシステムやクラウドシステムなどデジタル革新を行うシステム(SoE:System of Engagement)の連携を進め、新たな価値に変換することにより、顧客企業が既存ビジネスを生かしながら、新しいビジネスの創出やイノベーションを実現できるよう支援するとのこと。

 ソフトウェア使用料(税別)は、WSMGR for Web V8.0(Windows版)が一括13万円からで、6月上旬の提供を予定。Linkexpress TRO(Windows版) V5.0 L71は一括53万1000円から、Linkexpress TRO(Linux版) V5.0 L71は一括59万2000から。それぞれ、7月上旬、10月上旬の提供開始を予定している。