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富士通、メインフレーム向けソフトウェアをクラウドやモバイル連携に向け機能強化
(2016/4/7 17:37)
富士通株式会社は7日、メインフレーム「FUJITSU Server GS21シリーズ」上のソフトウェアで、データベース連携を行う「FUJITSU Software Linkexpress Transactional Replication option」など、クラウドやモバイルなどとのさらなる連携に向けた機能強化を行い、順次提供すると発表した。
富士通では、今回の機能強化により、従来の信頼性や可用性を保ったまま、既存の基幹アプリケーションや基幹データを、クラウド上のシステムや営業現場などのビジネスフロントからシームレスな連携を実現。これにより、オープンシステムとメインフレームを有機的に結びつけることで、基幹データ活用の可能性を広げ、顧客のビジネス拡大、ワークスタイル変革、競争力強化に貢献するとしている。
メインフレームとオープンシステムとのデータベース連携を行う「Linkexpress TRO」については、対象となるオープンシステム側のデータベース管理ソフトウェアとして、従来のSymfoware、Oracle Database、Microsoft SQL Serverに加え、オープンソースソフトウェアのPostgreSQLやPostgreSQL互換のオープンインターフェースをサポートしたSymfowareに対応。これにより、メインフレーム上の基幹データの解析にオープンソースソフトウェアを使用する安価なパッケージが利用可能になる。使用料は一括50万円(税別)より。提供開始時期は2016年10月。
モバイル端末などのウェブブラウザーからメインフレーム上の基幹業務を行う「WSMGR for Web」では、セキュリティ機能を拡充。新機能「アクセスコントロール」により、アクセスする利用者・端末ごとの操作制限だけでなく、許可されていない操作の実行をシステム管理者へ通知するなどの監視設定が可能となる。また、新機能「ログビューア」により、全ユーザーの操作ログの検索や分析、監査時の調査が容易となる。使用料は一括13万年(税別)より。すでに提供を開始している。
メインフレームとモバイル端末や拠点サーバーなどとのデータ連携を行う「FUJITSU Software VTAM-G」では、連携対象となる端末やサーバーの追加時の連続可用性を向上。現場のタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末からメインフレームのデータへ直接アクセスするといったワークスタイルを、メインフレーム上の業務・サービスを止めることなく、柔軟に拡張できる。「OSIV/MSP VTAM-G V30」の使用料は月額12万円(税別)より。提供開始時期は2016年9月。
さらに、中小型メインフレームにおける固定電話網やISDNによる企業間・システム間の通信ネットワークのスムーズなIP化を容易にする製品として、「FUJITSU Software NETSTAGE/OX」を新規に発売する。「OSIV NETSTAGE/OX V10」の使用料は月額6万円(税別)より。提供開始時期は2016年6月。