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国内DCサービス市場、2015～20年は年間平均成長率7.0％の高成長を予測～IDC Japan
2016年12月8日 06:00
IDC Japan株式会社は7日、国内データセンターサービス市場の最新予測を発表した。同社ではデータセンターサービスを、「顧客企業の情報システムを情報サービス事業者のデータセンターで監視・運用するサービス」と定義。2016年の国内市場は前年比6.7％増の1兆953億円、2015年～2020年の年間平均成長率（CAGR）は7.0％と予測している。
同市場が好調な伸びを示しているのは、自社サーバールームから事業者のデータセンターへシステム移設する事例や、既存データセンターから耐震性能の高いほかのセンターへのマイグレーション事例が増えていることが要因。また、オンラインゲーム、映像配信、SNS、ネット通販などのいわゆる「ネットビジネス」の市場成長にあわせ、サーバー能力が増強されていることも同市場の拡大に寄与しているという。
さらに今回の調査では、国内データセンターサービス市場を「コロケーション」「従来型ホスティング」「クラウドデリバリー・ホスティング」の3つのセグメントに分けて市場予測を実施した。
「コロケーション」は、顧客が所有するIT機器を事業者データセンター内に設置して運用するサービスで、2016年は全体の55％を占める見込み。2つ目の「従来型ホスティング」は、共用レンタルサーバーや専用サーバーなど、クラウド型ではないホスティングで、こちらは全体の23％と予測。クラウドサービスによって提供されるホスティングの「クラウドデリバリー・ホスティング」が、全体の22％になる見込みとした。
ただし今後は、クラウドデリバリー・ホスティング市場が急速に伸び、2017年にはクラウドデリバリー・ホスティングが従来型ホスティングを規模で抜くと予測。IDC Japanでは、2015～2020年のCAGRについて、クラウドデリバリー・ホスティング市場が23.8％、従来型ホスティング市場がマイナス3.1％になると見ている。
