ニュース

富士通、エンドポイントのセキュリティ対策を強化する「マルウェア侵入経路追跡サービス」を提供開始

 富士通株式会社と株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下、富士通SSL)は14日、顧客のエンドポイントを対象としたセキュリティ対策を強化する「マルウェア侵入経路追跡サービス」の提供を開始した。

 サービスは、未知のマルウェアの悪意ある構造やふるまいを検出し、攻撃から防御できるソフトウェア「FFR yarai」と、マルウェアの侵入経路を追跡できるソフトウェア「SML」の導入から運用、監視、セキュリティ対策の改善案の提出までを一括して提供するもの。

 FFR yaraiが未知のマルウェアやアプリケーションの脆弱性をついた攻撃からエンドポイントをリアルタイムに防御することで、被害の発生・拡大を抑える。また、エンドポイントの動作ログをSMLで収集・分析し、受けたサイバー攻撃の侵入経路や拡散状況を特定。さらに、SMLのログ情報を、富士通SSLのSOCで蓄積しているインテリジェンス情報(世界中から収集される脅威情報や日々発見される脆弱性情報)と照合し、調査結果の報告と包括的な改善案をスピーディに提案する。

マルウェア検出時の対処手順

 サービスを利用することで、顧客はエンドポイントのセキュリティ対策を強化し、自社での対応が難しい運用や監視などの負担を軽減できる。

 販売価格(税別)は、エンドポイントの機器1000台で月額80万円から。ツールライセンスが別途必要。富士通と富士通SSLでは、今後2年間で売上10億円を目標とする。また、11月11日に東京都港区のTHE GRAND HALLで開催する「富士通SSLソリューションフォーラム2016」で、サービスをデモ形式で展示する。