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NECプラットフォームズ、不正侵入を検知・防御するWIPS機能付き無線LANアクセスポイント「NA1000シリーズ」
2016年10月6日 12:17
NECプラットフォームズ株式会社は6日、中堅中小企業のオフィスや学校などに向けた、無線不正侵入を検知・防御する「Wireless Intrusion Prevention System(以下、WIPS)」機能付き無線LANアクセスポイント「NA1000シリーズ」を発売した。
新製品は、米Mojo Networksの特許技術を、国内メーカーとして初めて採用。不正デバイス検出機能、フィッシングサイトやウイルス感染の可能性がある不正サイトへのアクセス遮断、DoS攻撃など脅威・脆弱性攻撃の防御、WEPキーを盗むクラッキングの遮断、無線接続のエリア制限など、高速かつ高精度のWIPS機能を実現し、無線不正侵入を検知・防御することで情報漏えいを防ぐ。
管理コンソールを利用することで、複数のアクセスポイントや許可するデバイスの登録などの一括設定が可能。周辺のアクセスポイント分布、デバイス分布、チャネル分布などを見える化し、許可/不正/外部/未分類などに色分けして表示できる。イベントログのメール通知や、あらかじめ設定した地図上に不正デバイスやアクセスポイントの位置を視覚的に表示することで、不正侵入の早期発見・排除に役立てられる。
また、既に無線LANシステムを導入済みの環境でも、NA1000シリーズをアドオンすることで、WIPS機能を用いた強固な無線LANセキュリティ環境を容易に構築できる。
製品はIEEE 802.11ac・3ストリームに対応し、最大1300Mbpsの高速通信を実現。安定した周波数帯である5GHz帯に優先的に接続する「バンドステアリング機能」や、アクセスポイントを複数台設置した場合、子機が移動しても最適なアクセスポイントに自動的に接続する機能により、安定した通信が行える。また、端末1台あたりの使用可能な無線の通信帯域を制限する「トラフィックシェーピング機能」により、複数台数を同時に利用しても快適な高速通信が行える。
製品の価格(税別)は、WIPSの全機能を搭載する「ZB-NA1000W」が9万3000円、一分機能を搭載する「ZB-NA1000A」が6万8000円、管理コンソールが12万円(アクセスポイント10台ライセンス付き)。WIPS全機能を利用する場合にはアクセスポイントとしては利用不可となる。出荷開始は10月末。NECプラットフォームズでは、今後3年間で約5万台を販売する計画。