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ファーストサーバ、「Zenlogic」ホスティングでシマンテックのSSLサーバー証明書の無料利用が可能に

 ファーストサーバ株式会社は30日、シマンテックが展開する常時SSL推進プログラム「Encryption Everywhere」に国内事業者として初めて参加し、ホスティングサービス「Zenlogic」のすべてのサービスメニューに、シマンテックのSSLサーバー証明書を無料または特別価格で提供すると発表した。

 ウェブサイト全体をHTTPSにする「常時SSL」化への取り組みは、近年、欧米を中心に企業や業界団体が推進しており、海外企業ではFacebookやTwitterに代表される大手ウェブサービスが対応を済ませ、国内企業ではヤフー株式会社がYahoo! JAPANトップページやYahoo!ニュースを含むすべてのサービスで対応することを発表している。

 こうした状況を踏まえ、ファーストサーバでは無料SSL証明書「Let's Encrypt」の取り扱いを2016年2月に開始。さらに今回、シマンテックが開始した「Encryption Everywhere」に、国内事業者として初めて参加し、戦略的パートナーシップの下、共同での啓蒙活動のほか、サービス連携によるSSLサーバー証明書の利用普及・拡大により、国内での「常時SSL」化を進めていくとしている。

 また、ファーストサーバでは、Zenlogicホスティングの利用者が、ウェブサイトの特性に応じて適切な種類のSSLサーバー証明書を選択できるよう、シマンテックおよびその子会社であるジオトラストが提供するSSLサーバー証明書をラインナップに追加。今年度末までに1万サイトへの導入を目指す。

 新たに取り扱いを開始するシマンテックグループのSSLサーバー証明書は、「DV証明書(ドメイン認証)」「OV証明書(企業認証)」「EV証明書」の3種類。提供価格(税別)は、DV証明書の「標準独自SSL」は無料、「ジオトラスト クイックSSLプレミアム」は年額1万3900円または月額2000円。OV証明書の「ジオトラスト トゥルービジネス」と、EV証明書の「ジオトラスト トゥルービジネスwith EV」は10月提供予定。

 SSLサーバー証明書の申し込みからサーバーへの設定までがシステム化されているため、Zenlogicホスティングの利用者は、簡単かつスピーディな導入が可能。導入により、盗聴やなりすましなどのセキュリティリスクから閲覧者を守り、Google検索順位の優遇効果などのメリットが期待されるほか、SSL利用時のウェブサイトの表示を高速化させる新しい規格であるHTTP/2にも備えることができるとしている。

 また、ファーストサーバでは、常時SSL啓蒙のキャンペーンを実施。キャンペーンの投稿を、FacebookでシェアまたはTwitterでリツイートすることで、世界中の“ジョージ”にまつわるグッズが抽選でプレゼントされる。