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凸版印刷とリンク・プロセシング、口座振替設定をタブレット端末内で完結させる「モバイル口座振替サービス」

モバイル講座振替サービス 接続イメージ

 凸版印刷株式会社と株式会社リンク・プロセシングは、口座振替設定をタブレット端末内で完結させる「モバイル口座振替サービス」を2016年6月中旬に提供開始すると発表した。想定価格は、初期導入費が250万円から、月額運用費が25万円からで、端末費用、端末管理料、口座振替処理費用などが別途必要。

 モバイル口座振替サービスは、クレジットカード申し込みなどの際に、顧客の申し込み情報と付随する口座振替情報をその場で連携させることができるサービス。申し込みアプリから口座振替設定アプリを呼び出し、タブレット端末に接続したカードリーダーでキャッシュカードをスワイプして暗証番号を入力してもらうことで、契約金融機関からの受付結果を反映した口座振替情報を取り込むことができる。これにより、アプリで入力した申し込み情報と付随する口座振替情報を一元化して取得できるようになる。

 タブレット端末に接続するカードリーダーは、従来のモバイル決済端末に比べて安価な専用端末を使用。さらに、モバイルプリンターのBluetooth接続により、口座振替契約受付確認書のジャーナルを出力することもできる。

モバイル講座振替サービス データフロー

 凸版印刷では、同社のペーパーレス申し込みシステム「SpeedEntry plus」を活用した、タブレット端末によるクレジットカードの申し込み受付においても、口座振替設定はアプリとは別処理となり、改善すべき業務課題となっていたと説明。今回の「モバイル口座振替サービス」の活用により、受付事務のボトルネックとなっていた口座振替処理の業務負荷が大幅に削減されるとしている。

 凸版印刷では、「SpeedEntry plus」と合わせて拡販を強化していく。また、凸版印刷とリンク・プロセシングではサービスをクレジットカード会社に加え、引落し口座として金融機関の口座振替設定が発生する各種サービスを提供する業界に展開し、Fintechを活用した業務フローの抜本的改善を推進すると説明。2016年度に関連受注も含め、2億円の売上を目指すとしている。