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国内エンタープライズITインフラ市場、2016年の出荷額は前年比2.3%減の7921億円規模に
2016年6月21日 06:00
IDC Japan株式会社は20日、ITインフラストラクチャーの構成要素のうち、サーバー、エンタープライズストレージシステム、データセンター向けネットワーク機器(イーサネットスイッチ)を包含した、エンタープライズITインフラストラクチャー市場について、国内市場の予測を発表した。
2016年の出荷額は7921億円(前年比2.3%減)、2020年の市場規模は7001億円で、2015年~2020年の年間平均成長率はマイナス2.9%と予測している。
国内エンタープライズITインフラストラクチャー市場全体を、クラウド市場とトラディショナル市場に分類すると、2016年の市場規模はクラウド市場が1569億円(前年比22.2%増)、トラディショナル市場が6352億円(前年比6.9%減)となる。2015年~2020年の年間平均成長率は、クラウド市場が7.4%、トラディショナル市場がマイナス5.4%。
IDC Japanエンタープライズインフラストラクチャグループマネージャーの福冨里志氏は、「2015年の国内エンタープライズITインフラストラクチャー市場ではクラウドへのシフトが加速した。しかし、同市場における支出額の8割超は、トラディショナルITインフラストラクチャーである。国内トラディショナルITインフラストラクチャー市場における優良顧客とは、主に次の2つの条件を満たす顧客である。顧客が事業ドメインで過度の国際競争にさらされていないこと、ITシステムに対する信頼性/高可用性/安全性に対するコスト負担を許容していること、といった条件である。ベンダーは自社の顧客ベースにおいて、これらの条件に合致する顧客と長期的かつ戦略的なエンゲージメント関係を構築し、維持する必要がある」と述べている。