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NECがHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X 6.0」をリリース、システム全体の可用性を可視化する新機能を追加
2026年4月1日 11:00
日本電気株式会社(以下、NEC)は3月31日、HA(高可用)クラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」の新版として、従来のサーバー単位だけでなく、システム全体の可用性を可視化する概念「システムHA」を取り入れた「CLUSTERPRO X 6.0」を販売開始すると発表した。
CLUSTERPRO Xは、システムの稼働状況を監視し、障害発生時には健全なスタンバイサーバーに業務を引き継ぐことで高可用性を実現するHAクラスタリングソフトウェア。Windows版とLinux版が提供されている。
今回の新版では、データ層・プレゼンテーション層・アプリケーション層の3層アーキテクチャを採用している業務システムにおいて、従来のデータ層にとどまらず、プレゼンテーション層、アプリケーション層を含めたシステム単位で可用性を可視化する「システムHA」に基づいた運用管理環境を提供する。
「システムHA」は、NECが新たに提案するHAクラスタリングを拡張した運用管理方法で、個々のサーバーの健全性だけでなく、業務システム全体の稼働状況も一元的に把握できる点が特徴という。
さらに、複数のクラスタシステムを一元管理できるWebアプリケーション「Cluster WebUI」を強化し、アラートログをサーバー別に表示する機能を追加した。従来は、サーバー別のアラートログファイルを出力・収集するためのコマンド「clpalttrace」を用いてCSVで出力する必要があったが、機能強化によって、どのサーバーで何が発生したかを直感的に確認できるようになり、障害対応時におけるシステム運用管理担当者の利便性が向上している。
また、従来は、アラートメッセージごと(イベントID)に通知方法を1つ1つ設定していたが、アラートメッセージを一覧で表示し、複数のメッセージの通知方法を一括設定できる機能も追加された。
加えて、従来のユーザーグループである一般/管理者に加え、その中間である「運用者」権限が追加された。操作権と参照権のみを持ち、設定権を持たない役割で、日々のメンテナンスや保守対応などを行う運用担当者による利用を想定している。
このほか、今後は、障害発生後すぐに初期対処法をレポートする「プロアクティブログ解析サービス」を提供する予定。従来は、障害発生から解決までの間で障害ノードを特定し、ログを送付するまで平均約10時間を要していたというが、障害発生からログ送付までを自動化し、ログ分析にNECのAIを活用することで、初期対処法のレポートを即時送付できるようになる点がメリットである。

