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“Analytics of Everything”の時代に備えよ――、IoTとクラウドへのシフトを進めるTearadata

Teradata PARTNERS 2015レポート

Teradata Aster Analytics on Hadoop:IoTのためのAsterによる分析

 TeradataがHadoop上のSQL処理を得意としていたデータアナリティクス企業のAster Data Systemsを買収したのは2011年3月のことだ。以来、Teradata Databaseと並ぶ同社のフラグシップブランドに成長し、現在ではAsterアプライアンスのほか、単独の分析ソフトウェアとして、またはTeradataが提供するマネージドクラウド「Teradata Cloud」上のサービスとしても利用できる。AsterのユーザーにはLinkedInやeBayなど、ペタバイト級の巨大なデータを日々分析する必要に迫られている企業が多い。

 このAsterファミリに今回新たに加わったソリューションが「Teradata Aster Analytics on Hadoop」だ。文字通りAsterによる分析をHadoopにエンハンスしたシステムで、データはHDFS上に保持され、アプリケーションの実行はYARNによる。Asterで実績のある100以上の分析技術と7つの業界向けアプリケーションが最初から実装されており、マシンラーニングやテキスト/グラフ分析、パターンマッチングなどの実行をシングルワークフローで提供できる。

 ラッツェンバーガー氏は「データサイエンティストなどデータ分析の専門家に使ってもらいたい、IoTを意識したAster」と説明しており、スケールさせやすいHadoopと、非構造化データのSQL分析を得意とするAsterを組み合わせた、IoTに特化したプラットフォームとして位置づけている。

HDFS上でAsterによる分析を提供するAster Analytics on HadoopはIoTでの利用を想定している

(五味 明子)