【Interop 2011】シスコ、在宅勤務などのリモートアクセスソリューションを展開

DTLS方式採用の無線LANアクセスポイントやアクセス管理技術など


シスコシステムズのブース

 6月8日から幕張メッセで、ネットワーク技術に関するイベント「Interop Tokyo 2011」が開かれている。

 シスコシステムズのブースでは、同社のさまざまなネットワーク機器を用いたソリューションを展示。中でも、在宅勤務など社外からのリモートアクセスと、それを含む社内リソースへのアクセスコントロールをテーマとするコーナーを正面に設けている。

 このコーナーでは、CleanAir技術とOfficeExtend(OEAP)技術に対応した無線LANアクセスポイントである、Aironet 600シリーズやAironet 3500などを展示している。CleanAir技術は、コードレスフォンや電子レンジなどとの電波の干渉を感知して、自動的に周波数を切り替えるなどの対応をとる技術。OEAPは、アクセスポイントを自宅のLANに接続すると、自動的に会社へDTLS方式で暗号化トンネル接続をする技術。在宅勤務時の社内ネットワークへのアクセスと、そのアクセス管理を実現している。

 企業向けのリモートアクセス技術としては、AnyConnectセキュアモビリティ技術も展示している。PCやスマートフォンなどの持ち出し用モバイル機器にソフトウェアを組み込んでおき、SSL VPNやIPsecなどで社内ネットワークに接続させる。Webセキュリティアプライアンス(WSA)などと組み合わせることにより、Webフィルタリングなどの社内ネットワークのポリシーを持ち出し用モバイル機器に適用できる。

 社内ネットワークのアクセス管理技術として、TrustSecとISE(Identify Service Engine)についても紹介している。TrustSecは、ユーザー数とアクセス先リソース(サーバーなど)数が膨大なときにアクセスリストの管理が煩雑になるのを防ぐため、ユーザーやリソースにタグを付けることでグループ化してアクセスコントロールする技術。ISEは、ユーザー認証のほかに、機器のMACアドレスや、人や機器がいつどのように通信をしたかのログなど、多元的な情報を記録し紐づけることで、アクセスをプロファイリングし一元管理する技術だ。

CleanAir技術とOEAP技術に対応した無線LANアクセスポイント
PCからAnyConnectで社内ネットワークに接続タブレット端末lからAnyConnectで社内ネットワークに接続
社内のアクセス管理やセキュリティ管理に対応した機器

 シスコシステムズのブースではほかにも、電力を管理するEnrgyWise技術や、在宅勤務のためのWebEx会議システム、データセンターのサーバーまわりに必要な各要素をまとめたデータセンターファブリック、中小企業向けの機器など、コーナーごとにテーマを設けて各種ソリューションを展示している。

中小企業向けのスイッチやルータ、アクセスポイントなど
データセンターのサーバーまわりに必要な各要素をまとめた「データセンターファブリック」の展示
電力を管理するEnrgyWise技術に関連する製品の展示
在宅勤務のためのWebEx会議システム
関連情報
(高橋 正和)
2011/6/10 00:00